ふと目が覚めて、重い瞼を持ち上げる。
カーテンの隙間からはまだ朝日が差し込む様子はない。
まだ起きる時間じゃないな、と掛け布団を引き上げたところで、いつもの感触と違っていることに気づいた。
眠気が纏わりつく頭でぼんやりと考え、数秒かけて、昨日は庶民の舞踏会のあと、エドモンドの部屋に泊まったことを思い出した。
そして次に、隣で眠っていたはずのベッドの主がいないことに気づく。目を擦りながら起き上がると、部屋の隅で卓上の小さな明かりを頼りに身支度をしているエドモンドがこちらに気がついた。
「すまない、起こしてしまったか？」
いつもの騎士の服装に身を包み、髪を括っていたエドモンドがベッドに近づいてくる。
「いや。……まだずいぶん早いけど、もう出るのか？」

《 致，春季誕生的你　・　晴風 》秋收過後的山嶺，火紅色的樹林中，滿是隨時準備聽令出發的騎士精銳。

幾年之前，另一件騎士團不得不傾全力應付的重大事件一樣發生在這個季節。



使得一手好劍，技巧和膽量都足以單打獨鬥的少年騎士一個人奮力和比他大三倍的魔獸打鬥。

利爪揮來，少年舉劍格檔，巨大的衝擊力讓少年不由自主地低頭退了半步，爪子的尖端劃過上臂，抓出艷紅的血痕。少年不以為動，抬頭正想反擊，魔獸的動作就像突然被什麼東西推擠到，腳步頓了半秒。

少年沒有錯過這個機會，大吼著奮力揮劍，盡全力在魔獸身上多劃出一道傷痕，以增加自己活下來的可能性。

可惜劍尖未能擦到魔獸分毫。

因為有一道人影，搶先越過少年的頭頂，一腳踹上站起的魔獸的胸膛，利劍帶著青白色的鋒芒俐落劃開魔獸的喉頭。