初恋 本当は分かっているの
多分、私の気持ちは先生を困らせてしまうだけだ
でもこの気持ちの消しかたなんて、知らない
初めての、大切な気持ち
なかったことになんてできないよ──
「マリィ、顔色が悪いわ、どうしたの?」
「マリィが元気ないのヤだよ~」
そんなことないよ、元気元気、と笑顔を作る。無理に作った笑顔なのは、きっと二人にはバレちゃってる。
それでも、
無理はしちゃダメよ、と
話したくなったらいつでも聴くよ、と言ってくれる親友たちの優しい言葉に泣いてしまいそうになる。
みちるちゃんやひかるちゃんにも言えずにいる思い
大切な気持ち──
□ □ □
私は、多分勘違いをしていた。
自分は特別なんじゃないかって。
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