純白に青が混じった綺麗な羽根がシンの目の前にふわりと舞い降りてきて思わず手のひらで受け止めた。
上を見上げるとフリーダムの調整をしていたキラがシンに気付いて手を振っている。
シンも羽根を摘んだまま手を振り返すと、その羽根に気付いたキラが昇降機も使わずにこちらに向かって飛び降りてきた。
「あっ!」
キラが飛び降りたのはナチュラルなら大怪我、コーディネーターでも無傷じゃ済まされない高さなのに、キラは重力を感じさせない様子でふわりとシンの前に着地してみせた。
「キラさん!いくら面倒でも昇降機は使ってくださいって言われてますよね!」
「え~、大丈夫だよ。これがあるし」
そう言いながらバサッと背中の羽根を大きく広げた。
2011