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    七海こいと

    彼と私の大切な思い出の保管庫
    所謂自己投影夢と言うものですが
    本気で彼に恋をして愛しています

    〝fgoの少年悪漢王〟
    彼に好意を抱いておられる方は
    お引き取りいただくことを推奨します

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    七海こいと

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    如何わしくはないけど、出血描写があるので、ちょっとだけ注意

     「私とビリーくん、いつまで一緒にいられるんだろう」 

     ついうっかり、零してしまった一言。
    いつの間にか心の隅に巣食ってしまった不安、寂しさ、恐怖、またはそれ以上の何か。
    貴方を大切に思えば思うほど、じわじわと心に巣を広げ、侵食していく。
    サーヴァントと言う存在な以上、そう遠くない未来に、永遠の別れを告げる事になるのは、避けようのない事実。
    私は弱気になると、自分の中に我が物顔で鎮座するこの怪物に、呑まれそうになる。

     「んー、一緒に居たいと思う以上、一緒に居られるように努力するのが、いつもの君だろう?」
    一度もこんな話をしたことは無いのに、「そんなことを考えているのは、とっくにお見通し」とばかりに、眉根ひとつ動かさず、いつもの調子でビリーは答える。
    「それに、今考えてもどうしようも無いことだよ。僕と君は今同じ時を生きてる、違うかい?」
    「…そうだけど…未来への確信が持てない、それが怖い」

    今まで押し込めていた気持ちを一度口に出してしまうと、堰を切ったかのようにどんどん言いたくない言葉が出てくる。
    全てが終わるまでに、私が死んでしまったら?
    ビリーくんが消えてしまったら?
    もし世界が救われても、座に還る、その時が来てしまったら…?
    私の中の怪物が大きくなっていく。
    止められない。

     それまで黙って聞いていたビリーが、徐に私の左手をばっと掴んで、そのままの勢いで自らの口元に持っていき……

     ガリッ
     「いっ…!」

     ——噛まれた。

     見れば薬指から薄ら血が滲んでいる…
    「な…ちょっ…血が出てるんだけど!?」
    何をされたのかよくわからない混乱と痛みから、思わず声が出る。
    いや、これは当然の抗議だと思う。

     「…そんなことを言う君が悪い」
    私に怪我を負わせた本人は、ぷいとそっぽを向いている。
    その態度はおかしい、確かに変なことを言ってしまったかもしれないけれど、何も血が出るほど噛む事は無いと思う!
    釈然としない思いで見つめる横顔は、何故か心做しか赤い気がする…。
    その理由には、結局今に至るまで未だに辿り着けていない。

     そう言えば、ビリーは照れると口元を隠すか、そっぽを向く癖がある。
    …なんで照れてたんだろう…。


     「未来の予約ってことだよ」
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