どんな話からここに辿り着いたんだろう。
ありもしない〝未来の話〟なんて、元々私の中で貴方にすること自体タブーで、やはりそんな話を聞いた貴方は、困ったような顔をする。
「僕は所詮サーヴァントで、きっとこいとと、ずっと一緒にはいてあげられない。」
否定しようのない事実を告げる、その言葉一つ一つが、刃となって心に刺さって、じくじくと痛む。
「それでも」そう言いかけて口を紡ぐ。
だって、この言葉は貴方を縛る枷にしかならないから。
どこにも行かせたくない、誰にも渡したくないなら、いっそ縛ってしまえと煽る私。
風のような、稲妻のような、どこにでも現れて、たちどころに消えていく、そんな彼を愛しているなら、その言葉を口にすべきでは無いと窘める私。
相反する〝私〟が頭の中で同時に騒ぎ立てて気が狂いそうになる。
ねぇ、あまりわがままは言わない私だけど、今だけは、どうか私に〝貴方の唯一だ〟と言う確証をください。
私と居る間だけでいい、せめて、その間は私だけを見ていて。今どうしようもなく寂しいから、傍にいて。