けいとよう「けいくん久しぶり~」
「久しぶりじゃねぇ
先週もあっただろうが」
「あれそうだっけ?
まぁいいよ、で今日はこれだけ?」
「そ、さっさと集計して」
「ハイハイ、せっかちなんだから…」
俺は自分のナイフを手入れしながら待つ
待ってる間ようはやたら絡んでくるがそんなのもう慣れっこだ
「…ってね、ホントこの商売もめんどくさいことだらけだよ~」
「…あっそ」
「そうだ、けいくんはいつ家に戻るつもりなの?」
「なんであんな奴らの家なん……
おい、俺はお前に家のことなんて言ったことねぇぞ…
どういうことだ…」
「あ、ごめんごめん
お得意さんの情報は調べちゃうんだよね」
「……」
「待って待ってそのナイフしまってくれる…?
俺がお得意さんの情報を調べるのは信用情報の確認だから」
「信用…」
「この商売もねなかなかグレーなんだよ
だからよそにべらべら喋られると困るんだ
まぁ一回喋ったバカがいたけどね」
「……」
「安心して俺もバカじゃないから
変なことしない限りお客さんの情報バラすなんてことしないから!」
「…まるで脅しだな」
「人聞きが悪いな…
まぁ業一族のハブれ者に何言われてもなんも思わないけどッ!!
危ないってば」
ようは俺が至近距離で投げたナイフいとも簡単に素手でとった
「…それ以上喋ったら殺す」
「…喧嘩売る相手は選んだほうがいいよ?
俺は君なんかよりもダントツで強いんだから…」
「ゾワッ…!」
普段見せない表情にいつも見えない目が見えたと
それだけで俺は背中にぞわっと何かが走った…
「まぁまぁけいくんはお得意さんだからこれからも仲良くしてよ!」
「…代金は要らない今日は帰る」
「えー…もっと話そうよ……
まぁいいや次回まとめて渡すよ
じゃ俺も死体回収して帰るね~」