平夏 現未×
あの日から、途方もない時間が過ぎたある夏の日。
久方ぶりに外に出た男が、久方ぶりに海を訪れました。
その隣に彼女を連れて。
もしかするとこれは、
夢半ばに倒れた男の最後の望みかもしれない。
全てを諦めた男が晩年の微睡みに見た夢かもしれない。
唯人のままでは叶わない未来。
正気のままでは届かない未来。
それでも、あの日見た星へと。
手を伸ばし続ける男は、確かにそこに居たのです。

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