・読ロくんは兄ライバル視してる
・読ヒヨは現役
・おそらくギルドはヒヨの方が長いし馴染んでる(指示上手い単純に強い女の子にもスマートに接せる)
→読ロくんはギルドに寄り付かなさそう
→しかし販促と情報収集にはヒヨがいない時間帯狙っていきそう
「げ」と、ギルドに入ってこちらを確認するなり大変失礼な第一声を発したのが、ひどく久しぶりに見る弟だったので、ヒヨシは思わず苦笑した。そして深く傷ついた。でも大人なので態度には出さない。
ヒヨシと弟は共に吸血鬼退治人を稼業としているが、それなりに厄介で危険なこの仕事に弟が携わるのに苦言を呈していたところ、ちょうど思春期やら反抗期やらのアレやそれやもあって、弟が割と立派に成人した後も、ヒヨシは弟に進行形で嫌われている。とはいえ単にこれは拗らせているだけで、いつかきっとまたかわいい笑顔をむけてにいちゃんと呼んでくれると、ヒヨシは信じていたい。でも涙が出ちゃう。お兄ちゃんだもん。
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