Changeあとがきこの度は、Changeをお手に取って頂いてありがとうございました。
まさかまた本がだせるなんて!!装丁もとてもかわいくしてもらいました。表紙も中身の教科書風説明ページも真依さんです。本当にありがとうございます。
ちなみに、途中の侑の回想で出てくる教科書をイメージしました。これか!ってなってくれたら嬉しい!!
本のラストに、表紙のイラストのシロクロバージョンがあると思いますが、その日向には首輪がついています。どうぞ表紙と見比べてみて下さい。かわいいです。かわいいです。
このお話を書き出したのが、確か去年7月の侑日オンリーの一ヶ月前くらいで、その時は何故か己に縛りを設け、ここまでにこれを書き上げる。等とアホなことをしており、Changeもまた例に漏れずオンリーまでに書き上げる!と勝手に盛り上がり一ヶ月で7万字書きました。今から思うとハマってすぐの熱ありきだったなぁと思います。
一時間で二千字進めばいい方なので、気が狂ったように暇さえあれば書いてた記憶があります。
今は気ままに書いてます。
ドムサブユニバースという特殊設定はもともと大好きで、しかしそれを上手く侑日に落とし込めたかと言うと何ともいえませんが、私のできる限りはぶつけました。
多分、今書くならドム(命令する方)を日向、サブ(される方)を侑で書くと思います。ハマってから2年程立ち、どんどん自分の中の侑日がこじれていくのを感じる今日このごろです。
同じ軸で2つの話が同時進行していくお話が書きたい!から書き始めたのがChangeです。そこにもともとあったドムサブ設定のネタを引っ張ってきて話を組み立てました。
結果、侑日は勢いでウォー!と仕上げ、治北の方はなかなか進まず2ヶ月以上かけました。どうにも書けないフラストレーションから、春の風を一本書き、そうしてようやくおまけとして治北を上げて一度終わりに。で、今回侑日の続きを書いたので、スケベを入れた治北もだそうと思ってたのですが、間に合いませんでした。気持ちが。
メインテーマとして、
侑日は、ダイナミクスを受け入れていく話。
治北は、ダイナミクスに囚われた心を開放していく話。
として、書き進めました。
さんざん抵抗してきましたが、侑も日向も最後は受入れて、ダイナミクスとしてこれからは生きていくんでしょう。
治北の対比として、首輪をすぐに贈っちゃうあたりを書きました。まだまだダイナミクスを軽く見ている節がある二人なので、きっとこれからも色々と問題を起こすと思います。それを乗り越える為に、治と北の手伝いを借りて、喧嘩もして、恐らく別れ話もして、でも最後はきっと大団円で、ハッピーに笑顔で死んでいく二人だと思ってます。
死に際にいい笑顔してくれそうな二人が大好きです。
タイトルは多分今までで一番悩みました。
たくさん候補出して、これでいっかな〜と決まりかけてたタイトルにもやっぱりなんかもたつく感じがして、じゃあもうそのまんまでええやん!と、Changeに。ビックリマーク2本はそれぞれ侑と日向、治と北さんです。
変わっていく話なので、日向も侑も治も作中で少しずつ変化していきます。北さんのエピソードもあるんですが、今回出せずに悔やんでおります。いつか、いつか…。
侑視点の方では、全体を通して侑が一人あたふたしてますが、裏ではちゃんと翔陽くんは治にちょこちょこ連絡を取っています。
以下、いれるつもりのなかった自分用の翔陽くんと治のやりとり(電話)です。タイミングとしては、首輪買いに行った所から、佐久早に喧嘩売られるまでの間のどっかです。大した内容じゃないので、お暇な方どうぞ。
侑なんかへん
翔陽、治に電話
「侑さんが何か変なんです」
「あいつが変なのは今に始まった事やないやろ」
「そうなんですけど、いや変じゃないですよ。
体調も悪そうだし、なんか、無理してる?感じで。あと、いらいらしてる」
「どういうとき?」
「この前は、かくかくしかじか」
「ふーん。大方、今さらDomらしくなってきたっちゅう事やないか」
「Domらしく」
「Domになりたないのと、Domらしくなってく体が反発しあってるような。知らんけど」
「なるほど」
考え込む
「俺にできること、ありますか?」
「ありがとな。めんどくさい片割れでほんますまん。日向には大変かもしらんけど、なるべく受け入れてやってくれると嬉しい。もちろん、あかんことはあかんて躾はせなな。ほんでも、おまえはDomなんやからそれでええんやって、思わせてくれたら、それが一番やろ」
「わかりました。あの…侑さんがおかしいのって、相手が俺だからですよね?」
「まあ、せやろな。今まであいつのそいうところ見たこともないし、日向やから、余裕ないんやろ」
「へへ、うれしいです」
「そういう所が日向のええ所やな。ほんまありがとう」
BLに置けるトラブル、大概のことは話し合いでどうにかなる説。(個人の見解です)
長々お付き合いありがとうございました。
Change楽しかったです。読んでくださった方が、少しでも同じ気持ちになってくれたらそれ以上はないです。おつかれさまでした。