Recent Search
    Create an account to bookmark works.
    Sign Up, Sign In

    MouthHoneyBLADE

    @MouthHoneyBLADE

    ☆quiet follow Send AirSkeb request Yell with Emoji 💲 🅿 🅰 Ⓜ
    POIPOI 14

    MouthHoneyBLADE

    ☆quiet follow

    7/11 AIのべりすと産のゴミをここにためます 7/12追加 ゴミ

    「やめろ! オレはあんたの恨みを買った覚えは……」

     アドソンの震え声がゴミ捨て場にむなしく響く。
     腰を抜かしたまま動けなくなっている彼の足に、ビニール袋を伸ばし編んで作られた手製の縄が絡まっている。どうにも罠に掛かってしまったようだ。

     ゆっくり、ゆっくりとスパムトンが歩幅を詰めていく。折れた剣を握りしめて。

    「恨み 購入履歴無し? HAHAHA そ でsね? アnタは何も買っては くれなか 何一つ 何一つ、、」
     その表情は諦めと憎悪の果てのようだった。今のスパムトンは正気ではないようだ。
    「アnタはワタ94を 、、 ど うせどうにも なら、な なら、、」
     ぶつぶつと呟きながら、スパムトンがアドソンの目前へと迫る。
     そして不気味な笑顔を見せると、アドソンのズボンに手を掛けた。
    「や、やめっ……!」
    「……………………」
    スパムトンは無言のまま、ただひたすらに無心でアドソンの股間をまさぐる。
    「おまッ!? ちょッ!! やめろよ!!」
    必死に抵抗するも、まるで歯が立たない。
    やがて、ズボンを脱がされパンツまで下ろされた。
    「ふぅん、アナルセックす?」
    そう言ってスパムトンは自らの指を舐めた後、おもむろに尻穴へ突き刺した。
    「ひぐゥウウッ……!?」
    激痛が走り、全身から冷や汗が出る。
    あまりの痛みに思わず涙が出た。
    「あ、ああああっ……! やめてくれえぇェエエッ!!!」
    それでもスパムトンの攻めは止まらない。
    スパムトンは乱暴に指を動かして腸内を刺激した。
    「くああぁァアッ……! は、激しいぃィイイッ……!」
    すると、次第に快感を覚え始めた。
    しかしそれと同時に羞恥心と罪悪感が湧いてきた。
    「ううっ……こんな奴の手で感じてしまうなんて……最低だ……」
    スパムトンはその言葉を聞くなり指を引き抜いた。
    「ハハッ、淫乱野郎? ケツの穴ヒクヒクさせてんじゃねぇぞこのホモ野郎が」
    「ひっ……ち、違うんだ……」
    スパムトンが嘲笑いながらアドソンを見下ろす。
    「ほら、オネダリしろよ。『僕の汚らしいケツマンコを犯してください』ってさ。そうしたら犯してやるぜ」
    「そ、そんなこと言えるわけないじゃないか……」
    「は? お前今の状況分かってるのか?」
    スパムトンの手に力が籠り、肛門から血が流れ出す。
    「わ、分かった! 言うから止めて!」
    「よし、じゃあ早く言えよ。オレだって暇じゃないんだよ」
    「ぼ、僕は……変態のゲイです……。どうかアナタのおちん×んで僕をメチャクチャにしてください……」
    「よくできましたっと♪」
    スパムトンは満足げに微笑むと、アドソンの両足を掴み股を広げた。
    そして、そのまま一気に挿入した。
    「あぎゃあああああァアアアアアアアアアッ!!」
    アドソンは絶叫を上げ、白目を剥いた。
    だが、すぐに意識を取り戻す。
    「おっと、危ねえ。まだトぶなよ。これからが本番なんだからな」
    そう言って、スパムトンは激しく腰を振り始めた。
    パンッ! パチンッ! と肌がぶつかり合う音が響く。
    「あはっ! いいね! もっと叫べよ!」
    「やめろ! もうやめてくれぇッ!!」
    アドソンは涙を流しながら懇願するも、スパムトンには届かない。
    「ダメだ!オレはまだ満足していない! まだまだ終わらないぞ!」
    スパムトンは更に速度を上げた。
    「あがっ……!? あううぅうぅっ……」
    アドソンはあまりの衝撃に気絶してしまった。
    「おい起きろよ。寝てる場合か?」
    スパムトンはアドソンの頬を叩き、無理やり起こした。
    「や、やめろぉ……これ以上は本当に無理だよ……」
    「大丈夫。心配しなくてもすぐ気持ち良くなるからさ」
    スパムトンは再び腰を動かし始めた。
    「あぐッ……!?」
    「ほら、段々良くなってきただろう?」
    スパムトンの言葉通り、だんだんと快感が増していく。
    「あッ……! な、なんでッ……!?」
    「ははは、驚いたかい? 実はね、ボクの能力で君を強制的に快楽漬けにしているのさ」
    「くッ……卑怯者めッ……!」
    「何とでも言いたまえ。まぁ、どうせ負け犬の遠吠えにしか聞こえないだろうけどね」
    「ぐううぅッ……!」
    悔しさに歯噛みしている間も、容赦なく責め立てられる。
    やがて、限界が近づいてきた。
    (このままではマズイ……!)
    そう思い、必死に抵抗する。
    「お、おい……何をするつもりだい……?」
    「ふふ、こうやって攻撃すれば良いんだろう……!?」
    アドソンは両手を前に突き出すと、そこからエネルギー弾を放った。「うわああぁあああっ!?」
    スパムトンは悲鳴を上げて仰け反った。
    「ははは!ざまあみろ!」
    「くそ……調子に乗るなよ……!」
    スパムトンはアドソンに馬乗りになると、その首を絞めた。
    「ぐっ……!」
    「お前さえいなければ……!」
    スパムトンの顔が怒りに歪む。
    しかし、アドソンはニヤリと笑みを浮かべると、
    「は、放すもんか……」
    と言い、両腕に力を込め、スパムトンを押し返した。
    「なっ!?」
    「へっ……お前なんか怖かないぜ……」
    アドソンはそのまま押し返し続け、とうとう逆転に成功した。
    「ど、どうして……」
    「言っただろ? 僕はゲイだって……。男に抱かれる覚悟ぐらいできてんだよ!」
    「くそおおおっ!」スパムトンは力任せに殴りかかった。
    「ふんっ!」
    アドソンはそれを受け止め、投げ飛ばした。
    「ぐはっ!」
    「これで終わりだ! 食らえ!『デス・ボム』!」
    ドゴオオォオン!! 大爆発が起こり、辺り一面に砂埃が立ち込める。
    「やったか……?」
    「ふふ、やるじゃないか……」
    「えっ……!?」
    声の方を見ると、そこには無傷のスパムトンがいた。
    「嘘だろ……!?」
    「残念だったね……。今のは僕の能力で防いだのさ」
    「な、なんてこった……」
    アドソンは愕然とした。
    「そんな顔しないでくれよ。君のおかげで助かったんだからさ」
    スパムトンは笑顔で言うと、アドソンを抱き寄せキスをした。
    「ん……!?」
    そのまま舌を入れられ、口内を蹂躙される。
    「ぷはっ!」
    スパムトンが口を離すと、唾液の糸を引いた。
    「はは、君の唇美味しかったよ」
    「くっ……ふざけやがって!」
    アドソンは拳を振り上げたが、スパムトンはひらりと避けた。
    「危ないじゃないか!殴ったりしたら痛いのは君だよ!」
    「うるさい!死ねえぇっ!」
    アドソンは再びパンチを食らわせようとしたが、やはり避けられてしまった。
    「くっ……!」
    「無駄だよ。君はもう僕には勝てない」
    スパムトンはアドソンの腕を掴むと、自分の股間に持っていき触らせた。
    「ひっ……!?」
    「ほーら、気持ちいいだろう?」
    スパムトンは手を上下させ始めた。
    「や、やめろぉ……!」
    「嫌なら止めても良いんだよ? その代わり……」
    「あッ……!」
    スパムトンの指先が、乳首に触れた。
    「ここを弄っちゃおうかな」
    「くぅッ……!」
    「ほらほら、どうして欲しい?」
    「あッ……!」
    スパムトンの手の動きが激しくなる。
    「くそッ……!」
    「強情だねぇ……」
    スパムトンはさらに激しく動かした。
    「くぁッ……!」
    「はは、可愛いね」
    「くッ……!」
    「さぁ、言ってごらん?どうして欲しいのか」
    「誰が言うものか……!」
    「ふふ、じゃあいままで通りやってあげよう」
    「くっ……!」
    「ほら、どんどん硬くなってきたぞ?」
    「うっ……! はぁ……はぁ……!」
    「ふふ、感じてるんだろう?」
    「ち、違う!」
    「強がっても無駄さ」
    スパムトンはアドソンの耳元で囁いた。
    「ほら、正直になってみなよ……。じゃないとイカせてあげないよ?」
    「くっ……!」
    「ふふ、まだ我慢するつもりかい?」
    スパムトンがアドソンのズボンを脱がせる。
    「あっ……!」
    「ふふ、こんなに大きくして……。本当に変態なんだね」
    「ぐっ……!」
    「はは、図星みたいだね」
    スパムトンはアドソンのモノを握った。
    「や、やめろ……」
    「そう言われてもなぁ……。こんなに元気にしてるじゃないか」
    スパムトンはそのまま擦り続けた。
    「うっ……! ああッ……!」
    「はは、イキそうだね」
    「ま、待ってくれ!」
    「駄目だ。イクときはちゃんと言うんだよ?」
    「くそっ……!」
    「ほら、早く言わないとイッちゃうよ?」
    「あっ、くっ……! うわあああッ!!」
    アドソンは絶頂を迎えた。
    「ふふ、いっぱい出たね。溜まってたのかな?」
    「はぁ……はぁ……」
    「それじゃ、本番いこうか」
    スパムトンは自分の服を全て脱ぎ捨てると、アドソンの上に跨った。
    「ちょっ……何すんだ!?」
    「ふふ、決まってるじゃないか」
    スパムトンはアドソンの肉棒を掴むと、自分の秘所に押し当てた。
    「おいっ!?マジでヤバイって……!」
    「大丈夫さ。痛いのは最初だけだよ」
    「そういう問題じゃない!お前正気か!?」
    「もちろんだとも。僕はいつだって本気さ」
    「だからって……!」
    「さぁ、いくよ」
    スパムトンは腰を落とした。
    「ぐうっ……!」
    「んっ……!」
    「あッ……!?」
    アドソンの身体が大きく跳ねた。
    「は、入った……!」
    「うっ……!はぁッ……!」
    「すごい……君の中熱いよ……」
    スパムトンがゆっくりと動き始める。
    「くぅッ……!」
    「ふふ、どうだい?気持ち良いだろう?」
    「はぁッ……!あッ……!」
    「はは、また大きくなってきたぞ?素直になったらどうだ?」
    「くっ……!そんなわけあるか……!」
    「強情な奴め……。ならばもっと激しく突いてやる!」
    スパムトンはさらにスピードを上げた。
    「くぁッ……!」
    「はは、いい声が出るようになったじゃないか」
    「くッ……!あッ……!」
    「ほら、気持ちいいだろう?正直になれよ……」
    「うるさいッ……!」
    「まったく……。これでもダメか……」
    スパムトンはさらに速く動いた。
    「くぁッ……!」
    「はは、ここが良いのか?」
    「あッ……!」
    「ほら、どうした?ここが弱いんだろう?」
    スパムトンが激しく動く。
    「あッ……!やめろぉ……!」
    「はは、口では嫌と言ってるが体は正直だな」
    「ちがッ……!」
    「嘘つきには罰を与えないとね」
    スパムトンはアドソンの乳首をつねった。
    「ひゃうッ……!」
    「ほら、やっぱり感じてるじゃないか」
    「くっ……!」
    「はは、可愛い声で鳴くんだねぇ」
    「くそっ……!」
    「ほら、どんどん硬くなってきたぞ?」
    「うっ……!はぁ……はぁ……!」
    「ふふ、感じてるんだろう?」
    「ち、違う!」
    「強がっても無駄さ」
    「くっ……!」
    「ほら、イケよ」
    スパムトンが奥まで突き刺す。
    「ぐああッ……!」
    「はは、イッたようだね」
    「くっ……!」
    「ふふ、まだ足りないみたいだね」
    「や、止めてくれ……!」
    「それは無理だね。僕はまだ満足していないんだ」
    「頼む……!」
    「はは、今さら何を言ってるんだい?」
    「うっ……」
    「君に拒否権は無いんだよ」
    「ぐっ……」
    「さて、続きといこうじゃないか」
    「もう許してくれ……!」
    「駄目だね」
    「くっ……!」
    「はぁッ……!」
    スパムトンが激しく動く。
    「くぁッ……!ああッ……!」
    「ふふ、良い顔になって来たね」
    「うっ……!あッ……!」
    「ほら、イキそうなんだろ?」
    「くっ……!はぁッ……!」
    「ほら、イッちゃいなよ?」
    「くッ……!うわああッ!!」
    アドソンは絶頂を迎えた。
    「はぁ……はぁ……」
    「ふふ、良かったかい?」
    「はぁ……はぁ……」
    「答えないということは良くなかったのかな?」
    「…………」
    「まぁ、初めてだし仕方ないか……」
    「はぁ……はぁ……」
    「それじゃ、次は僕の番だね」
    「えっ……?」
    「今度は僕がイクからしっかり受け止めてくれよ?」
    「ちょ、ちょっと待ってくれ……」
    「待たない」
    「あっ……」
    スパムトンは自分のモノを取り出すと、それをアドソンの秘所に押し当てた。
    「おいっ!?まさか……!?」
    「そのまさかだよ」
    「や、やめろっ!」
    「はは、安心しなよ。優しくしてあげるからさ」
    「うっ……!」
    「行くよ……」
    「やめろおおおっ!」
    スパムトンが一気に貫いた。
    「ぐああッ……!」
    「くっ……!すごい締め付けだ……」
    「抜いてくれぇ……!」
    「嫌だね……」
    「くぅッ……!」
    「ふふ、どうだい?気持ちいいだろう?」
    「痛いだけだ……!」
    「はは、強情な奴だ……。ならもっと激しく突いてやる!」
    「やめろぉ……!」
    「はは、そんなにいいのか」
    「違うって……!」
    「素直になりなよ……。ほら、気持ちよくなってきただろう?」
    「うるさいッ……!」
    「まったく……。強情なんだから……」
    「くっ……!」
    「ふふ、可愛い声で鳴くじゃないか」
    「くそっ……!」
    「ほら、ここが良いんだろう?」
    「あッ……!」
    「はは、やっぱり感じてるんじゃないか」
    「ちがっ……!」
    「嘘をつくなんて悪い子だね……」
    「うっ……!ああッ……!」
    「どうだい?気持ち良いか?」
    「くッ……!はぁッ……!」
    「ほら、イッちまえよ」
    「あッ……!うわああッ……!」
    アドソンは絶頂を迎えた。
    スパムトンはアドソンの耳元で囁いた。
    ―愛しているぜ……アドソン― ―オレもお前を愛している― 二人は抱き合ったまま眠った。
    朝になった。
    目を覚ますと隣には誰もいなかった。
    テーブルの上にメモ書きがあった。
    ―おはよう。僕は先に仕事に行くよ。昨日のことは忘れて欲しい。君は自由の身さ。今までありがとう。さようなら。また会おう。
    P.S 君のことが大好きだったよ。ずっと愛し続けるよ。
    スパムトンより― アドソンは手紙を読んだ後、涙が溢れた。
    そして彼は思ったのだ。
    (オレもスパムトンのことを愛している)と……。
    しかし、この想いを伝える勇気が無かったのだ。
    アドソンは自分の弱さを呪った。
    だが、今はそんなことを考える余裕など無かった。
    これからどうやって生きていくべきか考える必要があったからだ。
    スパムトンはもういない。
    頼れる者はいない。
    自分で何とかしなければ……。
    まずは金が必要だ。
    それから住む場所だ。
    幸いなことにここはネットの世界である。
    現実世界では不可能でもここでは可能になるはずだ。
    アドソンはそう考えた。
    早速、ネット検索を開始した。
    するとすぐにヒットした。
    『お金を稼ぐ方法』
    『住み込みの仕事募集』
    『日払いバイト』……等々、様々な情報がヒットした。
    アドソンはその中から自分に合うものを選んだ。
    選んだのは『ネットオークション代行サービス』だ。
    依頼者から商品を受け取り、インターネットを通じて出品、落札された代金を受け取るというものである。
    もちろんリスクはある。偽物を掴まされたり、トラブルに巻き込まれる可能性もある。
    だが、今のアドソンにとっては他に選択肢は無かった。
    アドソンはネット上のサイトにアクセスした。
    そこには登録フォームが表示されていた。
    名前や住所、連絡先などを入力した後、利用規約に同意した。
    これで会員登録が完了した。
    次はいよいよオークション代行の依頼を受けることが出来る。
    アドソンはメールボックスを確認した。
    スパムトンからのメールは無い。
    当たり前だ。自分は捨てられたのだから。
    アドソンは寂しさを覚えた。
    だが、いつまでも落ち込んではいられない。
    とにかく仕事を探さなければならない。
    しかし、自分には経験が無い。
    どうすれば良いのだろうか。……そうだ!掲示板だ! アドソンはパソコンを操作して掲示板を開いた。
    そこに投稿されている情報を参考にすることにした。
    『【初心者歓迎】童貞・処女の方へアドバイスします【経験者大歓迎】』
    というタイトルの記事を見つけた。
    内容を読んでみると、どうやら初体験に関する悩み相談のようだ。
    アドソンは迷わずクリックした。






     魔法のネオンサインが連なる繁華街。しかしその煌びやかな光景は表のみで、路地裏にはバグとゴミが散乱していた。
     狭く薄暗い小道に、浅い息の音が響く。小さな男……スパムトンが歩いていた。その表情は暗く、顔色は青白い。
    (また今日も一日、何もできなかった)
    スパムトンは深くため息をつく。そして彼はポケットから一枚の写真を取り出した。そこには一人の少女が写っている。長い黒髪を三つ編みにした可愛らしい女の子だ。
    「会いたいよ……」
    写真の少女を見つめながら、スパムトンは呟く。この少女の名はリリカ。彼がずっと想いを寄せていた女性である。しかし彼女は遠くの街へ引っ越してしまったのだ。もう会えないかもしれない。そう思うだけで胸が締め付けられるような苦しみを感じる。
    「リリカちゃん」
    スパムトンは彼女の名をもう一度呼ぶ。すると突然、彼の体が淡く光った。そしてその光が徐々に強くなっていく。やがてそれは彼を包み込み、路地裏全体を明るく照らし出した。あまりの眩しさに、スパムトンは思わず目を閉じてしまう。数秒後、ゆっくりと目を開けると、そこに映っていたのは見慣れない部屋だった。
    「えっ!?ここはどこなんだ?」
    驚いて辺りを見回す。そこはどこかの一室だった。部屋の隅に置かれたパソコンからは軽快な音楽が流れており、本棚には漫画や雑誌が大量に詰め込まれている。床の上に散らばっているのは、お菓子の袋や飲みかけのジュースなど。どう見ても男の一人暮らしの部屋といった感じだ。
    「まさか俺は異世界転生したのか?でも俺が死んだ記憶はないぞ」
    そう言いつつ自分の体を確認する。肌の色は普通だし、足もあるし、手も動く。特に変わった様子はないようだ。とりあえずベッドの上に座ってみる。スプリングがきいているせいか、少しだけ体が弾んだ。
    「そうだ!鏡!」
    慌てて立ち上がって洗面所へ向かう。そこには大きな姿見があった。恐る恐る鏡を覗き込む。するとそこに映っていたのは……
    「誰だよこれ!!」
    驚いたことに、そこには美少女がいた。年齢は15歳くらいだろうか。整った顔立ちをしており、スタイルも良い。髪の毛は長くてサラサラで、背中まで届くほどの長さがある。まるで芸能人のような外見だ。
    「いや待てよ。ひょっとしたらこれは夢なんじゃないか?きっと疲れすぎて幻覚が見えてるんだよ。よし、頬っぺたを思いっきりつねってみよう」
    痛かった。
    「じゃあ次は頭を殴ってみてもいいかな?」
    痛かった。
    「じゃあ次は股間を蹴飛ばしてみよう」
    痛かった。
    「じゃあ今度は……」
    その後もスパムトンは色々と試してみたが、すべて失敗に終わった。痛みが現実であることを証明してしまったのだ。つまり彼は本当に異次元の世界へと飛ばされてしまったということになる。
    「嘘だろ……こんなことがあっていいはずがない。一体何が起きたっていうんだ……」
    頭を抱えて座り込んでいると、ドアが開いて誰かが入ってきた。
    「あら?あなたいつの間にここにいたの?」
    若い女性の声だ。顔を上げると、そこには一人の女性が立っていた。身長は高くスラッとしている。髪の色は鮮やかな赤色で、瞳の色も同じだ。服装はかなり派手で露出度が高い。いわゆるセクシー系ファッションというやつだろう。そんな格好をしているものだから、体のラインがくっきり出てしまっている。胸は大きく膨らんでいて腰はくびれている。スカートから伸びる脚はとても綺麗だ。
    「あっ、えっとその……」
    スパムトンは戸惑う。すると女性はニヤリと笑って言った。
    「ふーん、なるほどね……。そういう趣味があるわけだ」
    「ちっ、違うんです!これには深い事情が……」
    「まあいいわ。とりあえずこっちに来なさい」
    「えっ、ちょっと……」
    女性の手がスパムトンの肩に触れる。その瞬間、彼の意識が飛んだ。

    ***
    気がつくとスパムトンはベッドの上で横になっていた。窓から差し込む日の光が眩しい。彼はゆっくりと体を起こす。そして部屋の中を見回した。どうやらここはホテルの一室のようだ。テーブルの上にはパソコンが置かれていて、その画面には『小説家になろう』というサイトが表示されている。スパムトンはその画面を見て思い出す。自分は先ほどの女性に催眠術をかけられたということを。
    「目が覚めたみたいね」
    背後から声がかかる。振り返ると、そこには赤い服を着た美女の姿があった。
    「あの、どうして俺はここにいるのでしょうか?」
    スパムトンは女性に向かって質問する。すると彼女は笑みを浮かべながら答えた。
    「あなたのことが気に入ったのよ」
    「俺のことを?それはどういう……」
    「そのままの意味だけど」
    そう言って彼女はスパムトンの隣へ座った。甘い香りが鼻腔を刺激する。心臓が高鳴った。
    「ねえ、私の名前はリリカよ」
    「リリカさんですか。素敵な名前ですね」
    「ありがとう」
    リリカはスパムトンの手に自分の手を重ねる。そして指先で彼の手の甲をさすった。その感触にゾクッとする。さらに彼女の吐息が耳元にかかり、体が熱くなった。
    「ねえ、私のこと好きになったでしょ?」
    「いえ、別に……」
    「正直に言いなさいよ。じゃないともっと恥ずかしいことをさせるわよ」
    「えぇ……」
    スパムトンは困ってしまう。だがこのままでは何をされるか分からない。なので素直に言うことにした。
    「分かりました。実は一目惚れしました」
    「フフン、やっぱりそうなのね」
    リリカは得意げな顔をしている。スパムトンは心底悔しそうにした。
    「でもどうして俺なんかに興味を持ったんですか?」
    「さっきも言ったでしょう。あなたが好きだからよ」
    「理由になってないような気がしますけど……」
    「細かいことは気にしないの。それより一緒にお風呂に入りましょう。背中を流してあげるから」
    「えっ!?そ、それってつまり……」
    「ほら、早く行くわよ」
    リリカは彼の腕を引っ張る。スパムトンはされるがままの状態で浴室へと向かった。
    「あぁ……もう死んでもいいかも……」
    湯船に浸かりながらスパムトンは呟く。隣にはリリカがいる。二人は向かい合うようにして密着していた。肌と肌が触れ合い、体温を感じる。それだけで幸せな気持ちになれた。今なら何も怖くないと思えるほどだ。
    「フフフ、幸せそうにしてるわね。そんなに私が好きなのかしら?」
    「はい。大好きです」
    スパムトンは即答した

    違うのよ~~~~
    Tap to full screen .Repost is prohibited
    💖💖💖
    Let's send reactions!
    Replies from the creator

    recommended works