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    soseki1_1

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    soseki1_1

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    猟犬🤕に抱かれるため処女を捨てようと夜の店にやってきた一般人🔮
    (傭占)

    「…………」
     たった一階のみの移動であった為に、エレベーターはすぐに動きを止めた。ものの数分とて経たぬ内に今一度開いた扉へ、イライは足を踏み出す。足があまりに重い。エレベーターから出るだけでもひと苦労を要した。その感覚は胸部から来たもので、実のところ不確かなものだとイライは認識する。ここは駅からそう遠く在る店ではないし、階段だって使ったのはほんの少しだ。疲弊を得ることなど本来は何もない。ただ、思い煩いが体に重いという錯覚を起こす。こんなにも鼓動を忙しなくさせ、やけに明確な錯覚まで起こすほど患ったことなど今までにあったろうか。握り締めたキーに記される数字を辿り、等間隔に並んだ扉を過ぎて行きながら考える。そして、有る、と思い至る。もう砕け散った愛情の記憶がある。粉々になり、欠片になった心にも、それでも美しく映る姿。今でも大切だと思い、幸せを願うあの子。親友というには熱すぎて、恋しいというには諦めが強く、惜しむにしては大切になり過ぎた。あの子と別れざるを得なくなったあの日も、同じ様にひどい心地に苛まれていた。砕けた心は元には戻せない。だからだろうか。一度あまりの諦念を抱いた心は、今度こそと縋る様に思う。彼を思う気持ちは熱く、深く、どうしようもない。こんなところに来てしまうくらいには。
     それにしても、と、イライは思考の隅にある何処か冷静な箇所で言葉を作る。首を左右に振り、浮かんだ印象を改めて確かめる。この廊下は静かだ。物音ひとつしない。そう思うのは、兼ねてから抱いていた偏見のためでもある。こういった店だ。老若男女とは言わずとも、様々な声が漏れ出てくるものかと予測していた。しかし現実は、イライの足音ばかりが聞こえてくる様だ。こういった店だからこそ、防音は厳重なのだろうか。過ぎゆく扉をぼんやりと見つめながら向こう側の景色を想像しかけて……青褪めた心地で目を眼前へと戻す。それらはまさに今、イライが浴びようとする行為だ。生々しい実感が這い上がり、足元を、心臓を冷やす。錯覚がいよいよ幻じみているのに程度は殊更に酷さを増す。苦々しい酸っぱさが舌に乗り始めて、その唾液を嘔吐感ごと飲み下しながら、イライはとにかく歩き続けた。立ち止まりたいと身体中が願っている。錯覚は全てその激しい叫びから生じるものだ。それでももう、止まりたくはなかった。あの熱い掌が欲しくて堪らないのだから。
     号室。目線の高さに記された数字を前にして、イライは手元へ目を落とす。握りしめていたキーには同じ数字が記されている。何度目に映せど変わらない事実だ。握りすぎて白んだ肌が徐々に赤みを取り戻していくのをまんじりと見詰めて、重い息を吐いた。本当に錯覚なのかと疑う程に重い首を擡げたとき、青い瞳は熱情を奥に秘めながら揺れていた。
     キーを差し込み、ドアノブを握って、捻る。押し開けるまでに数秒も要して、そうして緩慢と開かれていく扉が恐ろしくて、イライは誰に取り繕う訳もなく瞬くふりをして瞼を閉じていた。
     それだから、扉を開き、ゆっくりとした瞬きを終えた後、眼前に映った光景に虹彩を丸くした。まさしく、瞬く間に世界が変わったのかと。そう思った為に。
    「よォ」
     声が届く。鼓膜を揺らしたその音によって、イライはこれが現実なのだと認識した。どうやら緊迫と不安と懇願のあまり気絶してしまったなどではないらしい。否、夢なのかもしれない。足は震え、喉は皮膚と肉の裏でいやにひくつき、鼓動はもう音も聞こえないほど激しいが、しかし、それ以外何があり得るのだろう?
     部屋の真ん中。室内にひとつしかないベッドの上。そこに、愛しい人が座っている。
    「待ってたぜ。こっちに来いよ、ダーリン」
     口に咥えていた煙草を手に傾け、煙混じりに言葉を紡ぐ。赤と黒の目に映る惚けた自分がくにゃりと細められて歪むのを見て、彼の目が笑みを作ったのだと知れた。そして、彼が怒っていることも、よく、よくわかった。
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    soseki1_1

    PROGRESSハネムーンクルージングを満喫してるリズホワ/傭占
    (この後手マ♥でホワ🔮を5回はイかせるリズ🤕)
     麗らかな金色に白いベールを被せるハムエッグ。傍らに鮮やかに彩られたサラダを横たわらせた姿は、実に清々しい朝を連想させる。大皿の横に据えられた小皿にはフルーツドレッシングが揺蕩っており、そこから漂うさわやかな香りもそのひと役を買っていた。焼き立てのパンを詰めた籠を手渡したシェフ曰く、朝食時には一番人気のドレッシングらしい。客船に乗ってから数日、船員スタッフは慣れた風に微笑み「良い朝を」とだけ言って、リーズニングをレストランルームから見送った。
     依頼人から報酬代わりのひとつとして受け取ったクルーズは、リーズニングに思いの他安寧を与えている。慣れ親しんだ事務所には遠く及ばないものの、単なる遠出よりは幾らも気軽な心地で居られている。「感謝の気持ちに」という依頼人の言葉と心に嘘偽りはないとは、この数日で理解できた。クルージングの値打ちなど大まかにしか理解出来やしないが、おそらく高級な旅を与えられている。旅行に慣れない人々を満喫へと誘うスタッフの手腕も相応だ。乗船前は不信感すら抱いていたリーズニングも、今はこうしてひとり、レストランルームへ赴けている。満喫こそしているものの、腑抜けになった訳ではない。食事を部屋まで配膳するルームサービスは今なお固辞したままだ。満喫しつつ、警戒は解いて、身なりを保つ。この塩梅を上手く取り持てるようになった。
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    soseki1_1

    DOODLE知らない間にフル⛏になって教🧪を愛でてる探🧲と、それを受け入れてる教🧪と露見 探教/フル教
     白いシャツが似合う人だった。だからその下にある青黒い痕がよく映えていた。
    「ムードがないね」
     いきなり服を剥かれたあの人は、切り傷を伴った痣を腹に晒したまま、慣れたふうに微笑んでいた。
    「相変わらずだ」

     少しずつ可笑しいと気付いた。最初は記憶が飛ぶ夜が続くこと。その夜の後はいつも決まって部屋にいると気付いたこと。それからあの人の様子。僕が記憶を飛ばして、自室のベッドで目を覚ました日。あの人はいつも決まって悪い顔色をしていた。この荘園には肌も何もかも髪だって白いやつもいて、片目の上に青痣を引っ付けてる奴もいる。試合が終わった後は大抵悪いもので、それを次の日に持ち越す奴だって稀じゃない。でも僕は、あの人の肌色だけはよく覚えていたから。だからあの人の、海に輝る太陽に焼かれた方がもっと似合うだろう肌が、部屋に篭っているからいつまでも白い肌が、首元辺りに宝石みたいな鱗が浮き出ている綺麗な肌が、その日だけ決まって悪いことにも気付いた。で、何でだろうと考えた。ハンターの中に苦手な奴がいるのか、それとも薬でもやり始めたか。規則性を見出そうとして、見つけられたものが僕の記憶の欠落と目覚めのことだった。それまでは、酒に溺れて酔いに感けたのだろうと思った。安酒には慣れているけど、それなりの品にこの体はちっとも慣れていない。だから食堂だとか談話室だとかに集まって飲んだ後は記憶が朧げなときも稀にあって、その程度がひどいんだろうと思っていた。でも思えば、僕は記憶が霞むことはあっても、飛ぶくらいに酷い酔い方をしたことなんてなかった。そんな無警戒な真似はするはずがなかった。じゃあなんで記憶が飛んでるのか。僕の体がおかしくなったのか。それがどうしてあの人の青い顔色に繋がるのか。色々考えて、僕は、体に埋まった石ころのことを思い出す。
    2002

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