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    motomini_olve

    なんとなく描いてます

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    motomini_olve

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    AIに二人のキャラシ学習させて書かせた透伊のSS同居人であり恋人である伊吹はいつも22時から0時まで配信を行っているから、俺はいつも二人で寝てる布団に先に入って本を読んだりスマホを触ったりして暇をつぶしている。
    部屋越しにたまに聞こえてくる伊吹のいつもと違う配信用の声を聴きながら、好きなことをしたりする時間はなんだかんだ充実していて自分に必要な一人の時間だった。
    今日も伊吹と二人で夕飯を食べてテレビを見て、お風呂に入って、伊吹の先に寝ててもいいからなという言葉を最後に部屋を別れた。


    そして今に至る。
    いつも通り布団に入ったものの全く眠気が来ない。
    最近色々仕事であったせいで疲れが溜まっているはずなのに全然眠れなかった。
    横になって何分経っただろう?1時間以上経ってる気もするしまだ数分しか経っていないような気もする。
    仕方ない、起きて伊吹の配信が終わるまで待とうかな。
    そんなことを考えていると部屋の扉が開かれた音がした。
    「あれっまだ起きてたのか?」
    その言葉と共に部屋に入ってきたのはもちろん伊吹だ。
    「さっきまで普通に寝ようとしてたところだけど……」
    「そっか。じゃあ起こしちゃったか?」
    「ううん、大丈夫。」
    そう言いながら体を起こし、伊吹の寝るスペースを布団を開けて示してあげる。
    「おいで」
    「ん…ありがと」
    少し照れたような顔でベッドに乗り込んでくる伊吹。
    だが次の瞬間、予想外なことが起きた。
    俺の隣に入り込んできた伊吹がそのまま俺のことを抱きしめてきたのだ。
    「どしたの?伊吹」
    自分から何も言わずに抱きしめてくるなんて伊吹にしては珍しい。何かあったのか?とそんな疑問を抱いている間にも、
    彼はさらに強く抱きしめてきて俺の顔のすぐ横に彼の顔がある状態になってしまった。
    そして耳元で囁くように伊吹は話し始める。
    「透、いつもありがとう」
    伊吹はふふっと恥ずかしそうに微笑む。
    自分の気持ちをまっすぐに伝える時、伊吹は大体恥ずかしそうに言葉をゆっくりと紡いでくれる。
    だからこんなにもはっきりと愛を伝える伊吹の姿に、驚きですぐに言葉を返すことができなかった。
    そんな俺の様子を察したのか、伊吹はそのまま言葉を続けてくれる。
    「透と一緒にいると毎日楽しいよ。一緒にゲームしたりご飯食べたりくだらないことで笑ったりするのが本当に幸せだよ。」
    そう言って優しく頭を撫でてくれた。それが心地よくて思わず目を細めてしまう。
    「透、好き…」
    伊吹の男性にしては高く、透き通った声が耳にとても心地よい。
    彼の可愛い愛のささやきに応えるように、彼の方に向き直ってみれば伊吹はとろんとした目と真っ赤な顔で俺を見つめていた。
    「なぁ…どうだった?」
    「どうって?」
    「ASMRってやつ、今日配信でやってみたんだ」
    そういって悪戯っぽく笑う彼からはアルコールの香りがした。
    気になってその場でスマホを開いて伊吹の今日の配信を見てみると「飲酒ASMR~リスナーのリクエストでセリフ言ってく」というタイトルの配信が目についた。
    どうやらリスナーからのリクエストに応えていろんなシチュエーションでの音声を聞かせてくれているらしい。
    コメント欄には結構過激な内容のコメントもちらほらと見受けられたが、それでもみんな楽しそうにしている。
    目の前の伊吹は確かにいつもより呂律が回っていなかったり、声もちょっと上ずった印象を受ける。
    「…伊吹、あんまり俺そういうのやってほしくないんだけど」
    「ん…?」
    伊吹の瞳は潤んでいて返答も緩慢だ。これは結構飲んだな。
    「…うん、そっか、ごめん」
    素直に謝ってくれたので無断でこういう過激な配信をしたことは許すことにする。
    でもやっぱり複雑な気分だ。恋人が他の人に甘い声で話しかけたりするのはいい気がしない。これも伊吹の仕事の内だし‥と思いつつも気持ちは煮え切らない。
    「別に怒ってるわけじゃないけどさ」
    「うん…じゃあ、透嫉妬してるのか?」
    「まぁ…そういうこと」
    「そっか…悪かったと思ってるけど…でも、嫉妬してるんだ…なんか嬉しいな」
    「伊吹…俺のことからかいたいの?本当に怒るよ?」
    少し眉をひそめて彼に文句を言えば、伊吹は真逆に笑顔で返してくる。
    「なにを勘違いしてるかわからないけど、恋愛みたいなセリフは言ってないぞ」
    「……そうなの?」
    「だって、俺は透のことが好きだから。だからリスナーには言わない。」
    そう言いながら伊吹はさらに強く抱きしめてくる。
    「…わかった。ならいいよ」
    伊吹の頭をなでて、口づけようと頬に手を添えると数十秒前まではっきりと喋っていた彼はいつのまにかすやすやと寝息を立てていた。
    明日の朝はコーヒーじゃなくて水を沢山用意してあげようと思いながら自分もベッドの近くの明かりを消して布団に深く潜った。

    次の日、さすがに配信の内容が気になって朝ごはんのときに伊吹の目の前で昨日の配信を流したら、伊吹は真っ赤になって大声で止めろ!と叫んだ。
    いつもは動画を見たというと喜ぶが、今回はどうやら本当に泥酔していて配信内容をよく覚えてなかったらしく、見られるのを嫌がっていた。

    最後までしっかりと動画を見たけれどどれも内容は演技がかったセリフ読みだけだった。
    女性が喜ぶような内容もあったがあくまで伊吹の演じてるキャラの設定上のものだけだ。
    リスナーの過激なコメントはそこから派生したそれぞれの妄想だったらしい。
    泥酔していても、こういう真面目なところが伊吹の好きなところだなと思う。
    「透には見られたくなかった…なんでいつも配信見ないのに今日だけ…」
    そんな風に叫びながら伊吹は真っ赤になった顔を手で覆っている。
    その様子がおかしくて、愛おしくて思わず笑みを零す。

    昨日酔っぱらった本人が自分でどうだと感想を聞いてきたことは覚えてないようなので秘密にしておこう。
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