その日は朝早くからメールが届いていた。
_________
To:陽介
今日は早く帰るから家にいろよ!絶対いろよ!
________
短文で拒絶を許さない文面に苦笑し「わかった」とだけ返す。明日は終日お互いに休みをとっているので気兼ねなく過ごせるということで孝介自身も楽しみにしていた。
平日に休みをとった弊害で早朝から仕事にいかないといけなかった彼とは朝から顔を合わせていない。もともと今日と明日はご馳走を用意しようと考えていた。予定を切り上げ夕食の買い出しと同居人が帰ってくるまでに用意が必要なものを買い出すために仕事の作業をしていたラップトップを閉じて立ち上がった。
梅雨時の空はどんよりしているが降り出すには早い。
2024