リーマン×OLザーザー雨が降り注ぐ金曜日の午後7時。
仕事帰りのサラリーマンや授業が終わりの自由になった学生達が賑わう都会の駅の1つ。
その駅の改札口前で定時を過ぎても帰らない男を事を待つ女性が1人。
それは今朝のこと。その日フミは虫の居所が悪く小さな事にイラついて長尾に当たってしまっていた。
「もういいです。長尾さんなんてどっか行ってください!帰ってこなくていいですよ」
「そうすか、分かりました。…じゃあ仕事行ってきますね。ゆうめしは要らないですよ」パタンッ
「…え?」
何時もはそんなフミをすぐ様宥める長尾だったが今回は少し違っていた。
「(…いや、かえってこなくていいは流石に言い過ぎたか?いやでもこんなの何時もの軽口だし……いやでも…あんな態度初め…て…………んんっ…?)」
1872