Summer haze 体温を超しそうな気温に50パーセントの湿度とくれば、汗は蒸発できずどっぷりと頭からつま先まで湯に沈められているのと変わらない。
机に置かれたペットボトルの尋常じゃない結露の水たまりが、机から床に滴り落ちるように思考回路も溶けて脳死状態だ。
夏季休暇というイベントが始まっても、部活だとか補習だとか学園祭の準備だとかで、何かと学生は登校せざるを得ない状況がある訳で。
部屋単位で空調のある生徒会室は必然的にたまり場…もとい避難所という名の彼らのオアシスとなっていた。
今年は皆で夏祭りに行こうね。なんてアイクが言い出し。僕、お神楽があるから夜は無理なんてシュウが応じて、この町の夏祭りは規模が大きいから楽しめるんじゃないか?とヴォックスがミスタを誘う。
2388