日常カタルシス○月○日 くもり、にわか雨
結構大き目の雨粒に襲われたけど、ヴォックスが傘に入れてくれたから、事なきを得た。
「丁度良いからティータイムにしよう」
通りの先に視線をやっているヴォックスの、黒い髪に滑る雫は、ちょっとセクシー。
思ったんだけど、傘、どっから出したのかな?雨はすぐ止んで、雲間から陽射しが差し込んで綺麗だった!
○月○日 曇雨天
驟雨に見舞われたものの、本日の降水強度は然程では無かったようで、雨宿り先に着くまでに上った。
「見て!エンジェルラダーだ!」
ミスタの声の通り、夕映えの残光が雲の間から放射状に街に降り注いでいた。
彼の牡丹鼠色の髪に載った雨粒もキラキラと彩光を拡散していた。
○月△日 雨
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