pass:AxlBDay
どれぐらいの時間、二人でこうしているのだろう。もう腕時計に目をくれる余裕もない。周囲の時は凍っている。いつこの凍結を解くか、いつこの小さな口から指を引き抜くか、ぐちゃぐちゃの頭で平静を装おうとするたびに、細い指が舌の裏をつついてはなぞる。
――もう少し、あとほんの少しだけ。
脳内に響く甘言と痺れるような快感に、重い瞼を委ねる。目を閉じる一瞬、彼女が優しく笑った気がした。
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