ラブレター「やあやあ!僕が帰ってきたよ!」
「ただいまかえりました~」
昼過ぎの星奏館。
シャッフルユニットでの活動が一区切りし、合宿生活を終えた日和と奏汰は元々の寮の部屋に戻ってきた。
「おお、お疲れさん」
「お疲れ様です、お邪魔してます……」
部屋の中に入ると、そこには住人である燐音と、彼と一緒にテレビを見ている藍良がいた。
奏汰と日和と燐音と、三人ともそこそこ顔が広く賑やかな場所を好むため、この部屋に来るゲストは多いのだが、藍良が一人で訪れているのは初めてだった。
物珍しそうなものを見る奏汰と日和の視線に気がついた彼は「燐音先輩に引きずり込まれたんですう」と訴える。
「『くんしゅ』さん、ゆうかいはだめですよ?」
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