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    犬井堂

    @tyaporo

    Undertale(AU)の二次創作
    基本生息はTwitter
    表に載せるのを憚られるような小説とか落描きとかを投げ置く場所

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    犬井堂

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    犬童の自AU「SkyToybox」の1部です。この先はまた時間が出来次第書いていく予定です

    このAUのテーマは「空想世界」と「操り人形(イマジナリーフレンド)」です。多重人格的な表現の他、暴力表現(いじめ表現)が含まれます
    原作準拠の要素はこの後出てきます

    私がTwitterで時々言うオリズのSkyくんは、ここに出てくるサンズです。呼び方特に決まってないので

    #自AU
    sinceAu
    ##SkyToybox

    sky_toybox そのニンゲンは、母子家庭に産まれた子供だった。そのニンゲンは、自身をフリスクと呼んでいる。父親はフリスクが産まれる前に行方不明となり、母親は子を抱えて取り残される。母親は父親の行方を探そうと当初は思っていたが、それも諦め、子供を抱えて遠方に引っ越す。産まれた子供は父親似であった。母親は子供に父親の姿を投影し、育てていく。
     フリスクは、幼い頃から母親が自分を見ていないことを知っていた。かれはかなり幼い頃から、イマジナリーフレンドと遊ぶようになった。スケルトンのサンズである。フリスクはニンゲンのことを良く知らなかった。だから友達もモンスターという、ニンゲンとは違う存在になった。サンズは、フリスクに物事の善し悪しを教え、フリスクの手助けをした。彼はフリスクの兄のような立場にあり、とても賢かった。彼はなんでも物事を知っているように思われた。フリスクは、そんなサンズがとても好きだった。
     フリスクが大きくなると、母親はかれを託児所に入れ、仕事を始めた。フリスクはそこでもサンズと一緒だった。サンズは、
    「ニンゲンと遊んだ方がいいんじゃないのか?」
    と問うたが、フリスクはこれでいいのだと言った。フリスクが1人で遊び続けるのを、周りのニンゲンたちは不審に思った。保育士はそれを母親に告げた。母親は困惑し、フリスクを訝しむようになる。
     フリスクは、次第に母親から嫌がられるようになった。「ちゃんとしてよ」とよく叫ばれた。フリスクには母親のいう「ちゃんと」がよく分からなかった。それをサンズに問うと、「お前は何も悪くない」と頭を撫でられた。
    「きっとあの人は、お前がニンゲンと仲良くなるのを望んでいたんだろうな。でも、心配することは無い。フリスクは、フリスクの好きなように生きればいいんだぞ」
    フリスクは、ならばと、もう1人のイマジナリーフレンドを作った。キャラというニンゲンの友達である。キャラは、内向的なフリスクとは違って、明るい、外向的な性格をしており、フリスクの妹のような立場になった。
     キャラは、ニンゲンのことに詳しかった。相手が何を考えているのか、キャラはよく分かっているようだった。キャラはよく、相手が考えていることをフリスクに伝え、何をすべきか指示をした。その指示には、時々乱暴なものが含まれたので、それはサンズが止めた。そのおかげで、フリスクは、とても頭のいい人と捉えられるようになった。大人には、よく褒められた。でも同じ子供には、そうはならなかった。子供たちは、フリスクを妬み、僻んで、フリスクを虐めるようになった。フリスクはそれに苦しみ、疲弊した。次第にフリスクはニンゲンと会うのを拒むようになり、唯一の親しいニンゲン、キャラを頼るようになった。
     キャラは、フリスクの衰弱を感じていた。
    「このままでは、フリスクが死んでしまう」
    一時、キャラはサンズにそう言った。サンズは苦笑しながら、
    「オイラはフリスクに言われないと出てやれないんだ」
    と答えた。
    「どういうこと?」
    「オイラはあくまでも、こちら側での世話しか出来ないのさ」
    キャラはサンズの答えを、上手く理解出来なかった。ただ、サンズは、フリスクの力になれないことを悔やんでいた。だから、キャラは決意した。
    「サンズ、私が、あっちでフリスクを助ける。約束するよ」
    キャラがそう言うと、サンズは少し安堵したように見えた。
     フリスクは、託児所に行くのを嫌がるようになった。キャラはそんなフリスクに、
    「絶対に私が守ってみせる」
    と言って励ました。フリスクはキャラのその言葉を信じ、託児所に向かった。子供たちのフリスクの扱いは相変わらずのものであり、フリスクはいつも部屋の隅でうずくまっていた。フリスクにとって、あれらとのやり取りは不毛であり、サンズやキャラといる方が余程有意義であった。だが、その日はそうも行かなかった。子供たちは、大人の目を盗んで、フリスクに襲いかかった。フリスクは理由も無い暴力を受けた。子供たちは笑っていた。キャラは、それを許せなかった。キャラは、フリスクの意識を引き離し、サンズと一緒に行くように告げると、表へと出た。そして、暴力を振るう子供たちに反撃をした。サンズはフリスクを連れて、とある場所に向かっていた。それが、SkyToyboxの世界である。サンズはそこでフリスクに、この世界の創造権はフリスクにあることと、フリスクによって作られたモンスターはSkyToyboxの住民となること、そして、フリスクはモンスターを殺すことによって苦痛を肩代わりしてもらえることを教え、再配置(reload)について説明した。そして、サンズは、辛くなったら自分を殺していいとフリスクに伝え、フリスクはそれを拒否した。
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    犬井堂

    MAIKING犬童の自AU「SkyToybox」の1部です。この先はまた時間が出来次第書いていく予定です

    このAUのテーマは「空想世界」と「操り人形(イマジナリーフレンド)」です。多重人格的な表現の他、暴力表現(いじめ表現)が含まれます
    原作準拠の要素はこの後出てきます

    私がTwitterで時々言うオリズのSkyくんは、ここに出てくるサンズです。呼び方特に決まってないので
    sky_toybox そのニンゲンは、母子家庭に産まれた子供だった。そのニンゲンは、自身をフリスクと呼んでいる。父親はフリスクが産まれる前に行方不明となり、母親は子を抱えて取り残される。母親は父親の行方を探そうと当初は思っていたが、それも諦め、子供を抱えて遠方に引っ越す。産まれた子供は父親似であった。母親は子供に父親の姿を投影し、育てていく。
     フリスクは、幼い頃から母親が自分を見ていないことを知っていた。かれはかなり幼い頃から、イマジナリーフレンドと遊ぶようになった。スケルトンのサンズである。フリスクはニンゲンのことを良く知らなかった。だから友達もモンスターという、ニンゲンとは違う存在になった。サンズは、フリスクに物事の善し悪しを教え、フリスクの手助けをした。彼はフリスクの兄のような立場にあり、とても賢かった。彼はなんでも物事を知っているように思われた。フリスクは、そんなサンズがとても好きだった。
    1955

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