千至しりとり小説うつきちかげ
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ゲーム
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ムエタイ
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至……
「至……って呼んだらどうする?」
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…俺だけ千景さんって呼ぶから呼んでみたくなったんですか?
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勘違いしてくれるんじゃないかと思って
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手、触って見てください
…おれの、この体温が答えですよ
千景さんこそ勘違い、させてくれるんですか?
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「…可愛いんだか、可愛くないんだか」(手を取れ!指を絡めろ!)
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可愛い後輩でしょ?
先輩こそ手、熱いですよ、俺とおんなじですね
(手を取れぇ!指を絡めろ!行くぞ!ヨーソロー!)
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「ねぇ、茅ヶ崎。好きだよ」
触れ合った指先が熱い。ようやく触れられた体温を決して離さぬように、ひとつずつ丁寧に絡めて手繰り寄せて、甲に口付けを落とした。
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大切に、壊さぬように触れる千景に至が不満げに口を尖らせた。
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