obkk♀VD 差し出された包みに心臓が跳ねた。結婚して何年も経ってるのにまだ慣れない。比較的薄いから今年は玩具では無いらしい。去年は散々啼かされたからなぁ。いや、今年も多分啼かされるのだろうけど。
「カカシ、ハッピーバレンタイン」
「有難うね。あ、今年は手作りじゃないんだけどいいかな?」
「勿論くれるだけで嬉しいけど忙しかったか?」
「うん、ちょっと」
決してそれだけではないんだけど。この後の事を想像して返事が上擦ってしまうのは仕方ないでしょ。
「はい、じゃあチョコ何処にあるか探してね」
「え? 待って、今持ってんのか、んー此処かな?」
お気に入りのソファの上で一緒に座っていたし、オビトから今受け取った包み以外何も持ってないので、意外そうに首を傾げながらも迷いなく口付けてくる。
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