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    crow6363

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    crow6363

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    VDに書いてたobkk♀
    WDなのに続きも書いてないから供養

    obkk♀VD 差し出された包みに心臓が跳ねた。結婚して何年も経ってるのにまだ慣れない。比較的薄いから今年は玩具では無いらしい。去年は散々啼かされたからなぁ。いや、今年も多分啼かされるのだろうけど。
    「カカシ、ハッピーバレンタイン」
    「有難うね。あ、今年は手作りじゃないんだけどいいかな?」
    「勿論くれるだけで嬉しいけど忙しかったか?」
    「うん、ちょっと」
     決してそれだけではないんだけど。この後の事を想像して返事が上擦ってしまうのは仕方ないでしょ。
    「はい、じゃあチョコ何処にあるか探してね」
    「え? 待って、今持ってんのか、んー此処かな?」
     お気に入りのソファの上で一緒に座っていたし、オビトから今受け取った包み以外何も持ってないので、意外そうに首を傾げながらも迷いなく口付けてくる。
    「ん〜っ、ふっ、そこ、にはないでしょ、オビト」
    「いや、でも甘いし」
     すぐに何もないと理解しただろうに咥内を丁寧に探る舌の動きに翻弄されてしまう。
    「甘く、ないでしょ」
     今年は手作りしてないから味見もしてない。オレを膝に乗せてお尻を揉んでくる不埒な手にも呼吸を乱されながらやんわり否定すれば、来ていたセーターに頭を突っ込んでくるオビト。
    「オレには甘いの、此処かな?」
    「んっ、そこ、じゃ、な……ぁ〜っ」
     お臍を舐めたり、撫でたりしてくるのをやんわり止めれば、セーターを胸の上まで捲り上げられる。
    「何処に隠してんだろうな」
     獲物を前にした肉食獣の様な笑顔にゾクゾクと背筋を伝ってくるものに気付かないフリをして、オレもただ笑顔を返した。
    「お、此処か。甘い匂いすんな」
    「ふっ、ぁっ、揉まないでっ」
     チョコの匂いを嗅ぎつけ、胸の谷間に顔を埋めながら両手で双丘を揉みしだくオビトに抗議の声を上げたが、我ながら艶を帯びたそれは全く説得力が無かった。
    「ん?カカシはおっぱい揉まれるの大好きだからこんなトコにチョコ用意したんだろ?」
     下着の力も借りていつもより深まった谷間に埋めた生チョコを咥えるオビトに確信を突かれ押し黙る他ない。
    「ぁっ、オビトぉ」
     肌に残る体温で溶けたチョコも舐めとりながら、下着越しに存在を主張する先端を嬲られ、太腿を擦り合わせれば、胸に顔を埋めたままのオビトがほくそ笑んだのが気配でわかった。
    「も……し、寝室、行こ」
    「分かった、ってか今年まじでこれだけ?」
     ちゅっとわざと音を立てながら顔を上げたオビトに問い掛けられたので
    「オレだけだと駄目?」
     と額に唇を押し付けながら笑みを深くする。
    「いや、そりゃ、カカシだけでいいけど」
     趣向自体は気に入ってくれたみたいだけど、量の少なさに不満げで。でも、オレの質問にはすぐさま否定を返してくれた。今更特別感も無いだろうに、抱くのを毎回喜んでくれるのが嬉しすぎたので、オレの希望を叶え抱き上げて寝室へと向かうオビトの首元に腕を絡め、耳元でそっと囁いた。
    「残りは寝室に用意してあるから、お好きに召し上がれ」
    「ん?ああ」
     まだ意図がよく分かっていないオビトだったが、枕元に置いた常温で液状になったチョコの缶を目にすると、瞳を輝かせる。
    「コレ、ホント好きに食っていいわけ?」
    「勿論だよ」
    「んじゃ、早速♡」
     上機嫌のオビトがオレの手を取って人差し指をチョコに埋めた直後、熱い咥内に指の根元まで招き入れられた。
    「……っ」
    「あ、美味いな。コレなんだっけ」
    「ふっ、ピスタチオ、だよ」
     分厚い舌を指の根元に這わせながら尋ねられ、味の説明をするけど、さっきまでの行為の余韻もあって、たったそれだけでビクビクと身体が跳ねる。
    「ふーん。最近流行ってんな。ま、オレはカカシの味が一番好きだけど」
    「オレもっ、オビトのが好き」
    「同じだな、な、コレホントに全部好きに食っていいの?」
    「いい、よ」
     言葉裏に寝かせてやれなくなるけどって意図が見え隠れして、その期待にぞくりと身を震わせながらゆっくりと頷けば、包装を剥ぐ様に服を脱がされる。
    「なら、今夜はしっかりカカシからのチョコ味わわせて貰うから、オレのやったのも今度着てくれよ」
     贈ったばかりの下着を身に付けさせればチョコ塗れになるのは避けられないと悟ったらしい。あ、失敗したかも、これ、今夜どころか明日も寝れなくなるやつだ。
    「じゃ、頂きます」
     付属のスプーンで掬ったチョコを鎖骨から胸元へと垂らされ、びくりと腰が跳ねた。
    「召し上がれ」
     実はまだ何種類か味の違うチョコの缶を用意してあるなんてオビトが知ったらどんな反応をしてくれるだろうかと想像を巡らせながら、世界で一番愛しい人の頭をそっと抱き寄せたのだった。
     
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