駄文で書き散らかしの自分設定の学パロきんつな♀ですorz
ずっと脳内にあったので書き出してみよう!と思いましたがこれは…文章…?お話…?なんなんだろう…
力尽きたのが分かりやすく文章に表れています笑
「姉ェ!」
夏の朝、まだ明けたばかりの空に若者の声が高らかに響く。
8月後半、まだ観光客で賑わう東京。
その中のファストバーガー店に2人の姿はあった。
「夜行バスは大丈夫だったか…?」
「少しオレっちには窮屈だったかもな…けどまぁなんとかなったわ!」
「そうか…そういえば背がまた少し伸びたか?」
朝食変わりのバーガーを食べる金時の姿を眺めながら綱もジュースを飲む。
元々は京都で同じ家で過ごす、姉弟のような関係であった2人。しかし綱の大学進学を機に、金時は綱へと想いを告げ、綱もまた金時の気持ちと自分の想いに向き合い、付き合うことになった。
今では遠距離となり中々会えないが、お互い勉学に励み、特に金時は東京で暮らす綱に会いに行くため朝は新聞配達・放課後はスーパーでバイトを掛け持ちし、忙しい日々を過ごしていた。
そうして今日、遂に金時は貯めたお金を使い東京へ来たのであった。
「にしても東京って本当に人が多いってか…ゴールデンな街だよなァ…」
「ふふっ、ゴールデンか…その言葉、気に入ったんだな」
「そうなんだよ、良い響きだよなゴールデンって!小太郎も良いって言ってくれてるんだ」
「小太郎、というと高校の友だちだったな。どうだ、高校生活は楽しいか?」
「おう!勉強は大変だけど毎日楽しく、それこそゴールデンに過ごしてるぜ!」
「そうか…」
金時の笑顔に綱は微笑む。かつて自分が高校で出会った友人たちと送った日々を思い出しながら。
「3年間、楽しむといいさ」
優しい笑みを浮かべる綱に、金時はハッと気付いてしまった。綱が少し色っぽくなっていることに。
よく見ると目元に、薄くだが色がのっている。頬もほのかに紅い。
綱の姉貴が化粧をしている。
ドッ、と急に心臓の音が高鳴る。元から美人の綱が更に化粧をしているのだ、あの綱の姉貴が。
そして思い出す。いつも通りに姉と呼んだものの、自分たちの関係は恋人であることを。
自然と甦る、綱が東京へ旅立つ前夜にしたキスの記憶。
「ッ……!オレもう一つバーガー買ってくるわ!」
その場に居られなくなった金時は、真っ赤な顔を隠すように席を立ちカウンターへと向かった。
そしてふと思った。
綱の姉貴は今、オレのことをどう思っているのだろう。
「あ!つなぴじゃん?!」
綱の家の近くまで移動してきた2人に陽気な声がかかる。
「なぎこ殿に香子殿」
「わー!偶然!」
「ふふ、こんにちは綱さん」
金時は綱に話しかけた2人を見た。ひとりは清楚で落ち着いた雰囲気の女性。もうひとり、綱のことをつなぴと呼んだ女性は、あまり見たことのない、全体的に明るい服装をしていた。少しゴールデンを感じる。
「2人はお出掛けか?」
「そうなの!最近できた喫茶兼書店にレッツアンドゴーするとこなのさ!」
「綱さんも良ければ…と思いましたが、お連れ様ですか?」
香子がチラッと金時を見る。
「あぁ、そうなんだ。金時、こちらは大学の友人で、学部は違うが図書館で仲良くさせてもらっているなぎこ殿と香子殿だ」
「あ!もしかしてそのイケメン君が、例の弟みたいな子?」
なぎこが興味津々で金時に熱い視線を送るのを、はわわ失礼ですよと香子が弱々しく制止する。
「そうだ……けど、少し違うな」
「??」
「金時は私の……恋人だ。」
その日、綱はチークをつけていなかった。