【Lucashu♀】はじめてのパンプス。□

頭のてっぺんから、爪先まで鏡で確認して、ため息をついた。学校の女子トイレで佇んで、自分の姿をはじめて、「これはないな」って思った。無地のTシャツに履きなれたジーンズ。綺麗で羨ましいっていわれてる髪だってポニーテールで高く結うだけ。そりゃ、そう。あんなこといわれても仕方ないんだ。
「シュウって、かわいいけど、女には見えねえよなあ」
「そうなんだよな。残念すぎ」
「な。付き合っててもあんな感じなら美人でもすぐ別れる」
げらげらとした笑い声と、クラスの女子をランク付けする言葉。教室のトビラの前で、僕は入ろうに入れず立ったまま。その流れていくランキングを聞き流そうとしていた。廊下。見下ろした自分のつま先。スニーカーなんか、ちょっと履き潰してる。無性に恥ずかしくなった。まるで女子力がない。三姉妹の真ん中で、姉と妹は可憐で可愛いのに、僕はテコンドーして、ヘラヘラ笑って男の子と平気で遊んで、数学解いたりして。まるで男の子みたいな生活してて。思い返しても、僕って。ああそうだ、「僕」なんていってる時点でなんだかもう手遅れな気がした。足元がぐらぐらして、僕は唇かんで教室に入るのを諦めた。その足で駆け込んだ女子トイレで、化粧っ気のないなんの努力もない顔を撫でて、泣きそうになってる自分が恥ずかしくなった。こんなんじゃ、僕はルカに愛想つかされてしまう。

「拉麵襪子」Shu正在看澳洲組線下直播，他知道他家男友告訴自己要出去玩的事情，也萬般期待這場直播。想知道這日全蝕在朋友面前是怎麼樣的。

正當咒術師看的津津有味的時候，畫面閃過自家男友的拉麵襪子。

他記得這個襪子。

知道那位虛擬警察對於日本食物有某種堅持，在交往一開始送他的。但沒想到他會穿去線下，也沒想到會故意露出來。

知道他大概是想炫耀的小心思，咒術師忍不住在他們還沒下播的時候傳了訊息過去。

『Sonny，我看到了，拉麵襪子』

『謝謝你穿著他』

——覺得自己也跟你們出去玩一樣。

這是沒有發出去的部分，咒術師的撒嬌總是內斂。交往至今他還沒是沒有作過太多情人間可能會有的撒嬌行動，送襪子這個是其一。

當時他問了男友同期的生化人，生化人告訴他，送襪子吧，襪子有點色情。