むかし、本当にむかし、隣のアパートには兄がいた。
オレには上と下に一人ずつ男兄弟がいるけど、それとは違った別枠の、血の繋がらない兄が。
近所の頭がいい高校に通っていて、毎朝早くに出て遅くに帰ってくる人だった。それでいてまだガキンチョなオレと仲良くしてくれてた、優しくて綺麗な人。オレはその人と遊べることにどこか優越感を抱いていて、すごく仲がいい友達にだってその人のことを話したことは無かった。兄弟にだって言わなかった。
その人はシュウって名前らしかった。初めて会ってから数ヶ月は経っただろうなってくらいの時に、お互いの名前を教えあった。名前を聞いてから暫くは、一人の時に口の中でころがすみたいにシュウ、シュウって確かめては笑ってた。なんだか、誰も知らない秘密を教えて貰ったような気がしたから。

第十六章看著幾乎每個人都站在機場旁的接送區高舉牌子時，Vox一行人也跟一旁的導遊先生借了多餘的紙板及麥克筆寫上歡迎回來的字樣，由坐在Vox肩上的Mysta來負責高舉著。
「還要多久！還要很久嗎？」要說五兄弟裡誰最想媽媽，也許沒人比得過Mysta，他興奮地揮舞著牌子，幾次差點往Vox的頭搧過去。
「Mysta、Mysta！小心點、我真的覺得我迷人的雙眼會毀在你的手裡。」相較Ike揹著的沉睡小天使，Vox顯得有些狼狽，他的頭髮已經被Mysta各種動作而搞得有些凌亂。
「Mysta——」
還是Ike的話有用，但也就大概有用個五分鐘…還好就在Mysta已經要沒有耐心時，廣播響起，Nina的航班已經抵達，再沒多久就會出現在他們眼前的出口了。