【未完】そして恋になるゼットという存在は、良くも悪くもこのアイオニオンという世界の支柱を担っていた存在だった。
世界の常識や価値観は全てゼットにより作り出され、かの存在が是とした断りの上に人々は生きていた。
だが、そんな絶対的存在と言えたゼットが斃された今、アイオニオンは新しいあり方を手に入れようとしている。
ケヴェスとアグヌス。ふたつの世界が入り交ざったこの混沌とした世界を正しい在り方へと導くには、旗振り役が必要だった。
人としての正しさとは何か、世界の正しい在り方とは何か。そのすべてを知っている人間でなくてはならない。
そんな旗振り役を担ったのは、ふたつの世界の女王、メリアとニアだった。
ふたりは、ゼットを斃した6人のウロボロスたちを“正しさの象徴”と位置付け、永遠に続くかと思われた戦乱を収めようと努力している。
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