小悪魔な君にオレはゾッコン 「ごめんね、リアン。疲れてるのに閉店後のリーベルにまで来てもらって…」
「いやいや!君のためならたとえ火の中水の中!いつだってどこだって駆けつけるよ?」
ウインクしてみせるリアンだったがおかしそうにティファリアに笑われ、少しだけ頬を染めた。
「えっとね、リアンにプレゼントっていうか…食べてほしいものがあるの」
「食べて欲しいもの?」
なんだろう、と考えているとティファリアがそのあるものを運んでくる。
「はい、どうぞ」
それはチョコレートで模られたフェンリル姿のリアンを模したチョコレートケーキだった。
「えっ……ーー」
思わず、嬉しくてたまらなくなりリアンは言葉を失う。
「前に私が疲れてへとへとだった時…リアンがケーキを作ってくれたでしょう?」
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