それが恋とは思わなかった「──それでは、今回の定例会はこれで終了とします。次回開催は三ヶ月後となりますのでよろしくお願いいたします」
ようやく終わった定例会にほっと一息つく。
今回は三日連続で突如開催が決定した上に、碌に事前連絡もなかったものだから、参加した審神者側は勿論、護衛として参加した刀剣男士の中にも疲労の色が伺える。なんだかんだ言っても、戦闘と護衛では趣旨が全く違うわけで、普段から慣れていないと大変なのだろう。
初期刀だから、といつも付き添いをお願いしている山姥切がタイミングよく帰還していなければ、私も他の刀剣男士に頼んでいたはずだ。審神者歴も大して長くもない、特命調査にも一度しかないような本丸で山姥切以上に護衛の経験のある刀剣男士もいないし、間に合って本当に良かった。ようやく無事帰れることへの安心感から、胸を撫で下ろしていると、山姥切と目が合う。
3447