後日談話にして成立させる元気がないので会話劇
ロイス:教官/心の壁 ○憧憬/食傷
「君、また仕事なの?」
「おやミス・灘原! ええ、ええおかげさまで引っ張りだこです!」
「君の報告書を読んだわ。超大作ね。それで? 今度もN市なんでしょう。どういう風の吹き回し?」
「はてどうとは?」
「情はコントロールし切れないもの、だからひと所には留まらない。そう聞いていたけれど」
「あら、覚えてましたか! まぁハイ、そのつもりだったのですがお給金が良く! あと……そうですね、僕なんかを構っていたアナタの気持ちが少しだけわかった気がしたので。これで答えになりますか?」
「そう……。……ねぇ蝶ヶ崎」
「だからよしましょうよその名前!」
「綺麗なのに。じゃあ、礼徒。貴方成長したわね、後進の見守りなんて」
「まぁそちらなら……、僕も勤めて長いですから! 彼らが育てば僕もドンドン仕事がラクできますし!」
「素直じゃない」
「僕は極めて素直ですが……!?」
「打算的に振る舞わなくてもいいのよ。貴方、私の気持ちがわかったと言ったでしょう。好ましい、楽しいなら、それで構わないのに」
「僕アナタのそういうとこが苦手なのご存じですゥ……?」
「ええ。でも私たちに縁は選べないわ。そうでしょう?」