星空が溶かす君との甘い星空を僕は体が弱かった。だからずっとベッドの上にいて、そこでおもちゃで遊んだり本を読んだり、お母さんとおしゃべりしたりして毎日を過ごしていた。
僕の部屋からは海が見える。
毎日のように海がいつも同じような律動を繰り返して、でもたまに鳥が飛んで変化が見えたり。
そんな景色をぼんやりと眺めながら時を過ごしていく。
ある日のこと家におばあちゃんがやってきた。僕は暖かくて優しいおばあちゃんが大好きだ。
そんなおばあちゃんはいつも興味深い話をしてくれる。
近所の人から桃をもらったおかえしに、ピーチパイやピーチティーを作って一緒にお茶会をしたこと、
バーゲンセールでとっても素敵なお洋服を手に入れたこと、
部屋に入ってきた虫を追い出そうとしたら入れ代わりに鳥が入ってきたこと。
3013