カレーライス「なあ趙、カレーライス作れるか?」
サバイバーへ戻る道中、西日を避けるように春日の少し後ろを歩く趙に、春日はくるりと振り返って唐突に言った。
「カレー?」
サングラスをしていたところで眩しすぎる日差しに目を細めて趙が問い返すと、隣にいたナンバが呆れたような声を出す。
「おい一番、趙は料理人だぜ?そりゃ作れるだろうよ」
「ちげーよ、そんな本格的なカレーの話じゃねえよ」
呆れたように春日がそう言い返すのを聞いて、趙はようやく合点がいった。
「ああ、いわゆる『おうちカレー』ね。市販のルーで作るやつ」
「そう!それだよ!」
嬉しそうに笑う春日の顔を見て、炊飯器を買った日のことを思い出す。
炊飯器と米を買ってサバイバーに戻る道中、春日は家庭の味を知らずに育ったというような話をしていた。その時に、いつか作ってあげるよというような口約束をしたことも思い出す。
夕暮れ時の今、ナンバが「どこかで飯食うか」と言っても明確な返事をしなかった理由はこれかと思い至り、趙はゆるく笑った。
「作れるよ。じゃあ、今日は帰ってカレーにしようか」
「マジか!」
「やった!」
春日どころかナンバまでもが同時に喜んで、趙は声を上げて笑う。
「じゃあ買い物して帰らないとねえ。ルーはどこのがいいとかある?」
「なんだ、どこのって?」
「色んなメーカーから出てるから、味の好みとかあるんじゃないかな。あと、お肉も豚か鶏か牛か、とかね。作るのは出来るけど、俺もカレーが出てくるような家で育ってないからさあ」
マフィアの総帥の息子で、表家業が飲食店となれば、一般家庭で出てくるような素朴な料理は縁遠い存在だった。春日と境遇は違えど、家庭の味を知らないのは自分も同じだったかと趙は改めて思う。
「そっか…そうだよな…総帥様が市販のカレーなんて食べねえよなあ…」
春日が凛々しい眉を下げて、しょんぼりと言うので趙は苦笑してしまう。
本当にこの男は人がいいんだから。
「ちなみに、インスタント食品を初めて食べたのは高校生の時だったかな〜」
「一番、同情することねえぞ。こいつはただのお坊ちゃんだ」
「あはは、バレたあ?」
趙はヘラヘラと笑って、足をスーパーのある方向へ向ける。
むさ苦しい男3人で、主婦で混み合う夕暮れ時のスーパーに行き、わあわあ言いながらカレーを作る材料を買う。その絵面がすぐに想像できて、趙はくすくすと笑い続ける。
「機嫌いいな」
春日が嬉しそうに言うと、趙は照れ隠しなのか、ひらひらと手を振った。
「趙が作ってくれるんなら、材料費は俺が出すぜ」
「お、さすが社長、太っ腹だねえ」
「しょうがねえ、じゃあ俺は皿洗ってやるよ」
「はは、じゃあナンバは後片付けだね」
眩しかった西日が色を変えながら夜に沈もうとしている。
喧騒の溢れる雑多な街で、本来なら出会うはずのなかった3人が一緒に暮らしてカレーを作る。
『人生は何が起こるかわからない』とよく言うけれど、横浜流氓の総帥だった頃の趙には、こんな未来があるなど思いもしないことだった。
異人三の肉の壁の中で、様々な面倒ごとは起こるだろうとは思っていたが、まさか組織を外れたところで生きて、大切な仲間を、好きだと思える相手を得るなんて。
「カレーってなに入れるんだ?」
繁華街の中にある小さな店に辿り着き、慣れた様子でカゴを手に取りながら春日が言う。
「ジャガイモ、玉ねぎ、人参とお肉じゃない?あと何かあった?」
「隠し味的な…」
「やめろ。基本通りにしろ」
「ナンバいつもそれ言うよな…」
野菜を適当にカゴに放り込み、ルーのパッケージの裏を熟読していた趙が笑った。
「まあ、まずはレシピ通りに作ろうよ。次から何か足してもいいしさ。じゃあ今日は社長サンの奢りだから、いいお肉にしようか」
「いいねえ〜」
「お前らなあ…」
呆れたように言いながら春日も嬉しそうで、調子の乗った趙とナンバがビールをカゴに入れても笑うだけで何も言わなかった。
買い物を終えてサバイバーに戻り、米を炊いている間にカレー作りを開始すると、手際よく野菜を切る趙の後ろを春日がうろうろとしだした。
「なに?どうかした?」
「あ、いや、見ててもいいか?邪魔か?」
「ええ?別にいいけど、面白いものじゃないでしょ」
話しながらも器用にジャガイモの皮をスルスルと剥いていく趙の手元を、春日は食い入るように見つめている。
「面白いっていうか、すげえよなあと思ってよ。あ、なあ、それ何してんだ?」
「ん?ああ、芽を取ってるんだよ」
「芽?芽なんてあんのか?なんでだ?」
「おい一番完全に邪魔してるだろ」
テーブルの用意をしていたナンバが呆れたように口を挟む。
「あはは、大丈夫だよ。なんか毒素があるんだよ、確か。だからちゃんと取らないとねえ」
「ジャガイモって毒あんのか⁉︎」
「いや死ぬことはないと思うけど。あ、春日くん、袋から玉ねぎ取って」
「おう」
うろつく春日に役割を与えて、邪魔ではないと暗に伝える。
春日本人よりナンバの方がその意図に気づいて、苦笑いを浮かべていた。
「玉ねぎもねえ、料理によって切り方変わるんだよ」
「へえ、そうなんだな。玉ねぎの皮ってよ、どんくらい剥くんだ?」
「ふふ、おもしろいこと聞くねえ。茶色いとこ全部だよ」
「ふーん。あ、やべ、滲みる…」
近づきすぎて玉ねぎの刺激にやられた春日が目を擦ると、趙が笑う。
「なあ趙、福神漬け買ったか?」
いつのまにか台所に来て、買い物袋をあさっていたナンバが問いかけると、趙は首を横に振った。
「買ってない。そっかあ、すっかり忘れてた」
「んじゃ俺ちょっと買いに行ってくるわ。やっぱりカレーにはアレがねえとな」
そう言って人の悪そうな顔で意味深な笑みを浮かべるナンバに、春日の耳がそわっと赤くなる。
趙は気づいているのかいないのか、「頼むね〜」と言って下拵えの作業に戻っていた。
全ての材料を切り終え、鍋で炒めてから水を入れる。一度煮立つまでと、趙がふうと息を吐いて振り返ると、ずっと後ろで作業を見ていた春日の縋るような表情が飛び込んできた。
調理の間、母親にまとわりつく子供のようにウロウロとしていた理由。
「あ、イチャイチャしたかった?」
「お前、言い方…」
春日が恥ずかしそうに俯いて肩を落とす。
いい歳をした大人が小っ恥ずかしい告白をしあい、同じ布団に転がっていたというのに何もしなかったあの日から数日。『ゆっくりがいい』と言った趙の言いつけを守るように、春日は色を匂わすようなアクションは起こしていなかった。
もともと性欲の薄い男だと思っていた。足立を筆頭に男性陣でキャバクラに行っても、本当にその場の会話を楽しんでいるだけで下心はまるで感じなかった。
生まれた場所や環境が影響したのかもしれないが、性に対して偏見も幻想も嫌悪もない、そんな感じがしていた。だから春日に好きだと言われ、熱い掌に体をなぞられた時、そういう風に自分のことを好いてくれているのかと少し驚いたくらいだった。
「触っていいか?」
意を決したいうふうに顔を上げて問いかける春日に、かろうじて表情には出さなかったけれど体温が上がった気がした。
「いいよ。でも、お鍋見てないと」
「う…」
趙が意地悪く言うと、春日が下唇を噛んで逡巡する。
「早くしないと、ナンバ帰ってきちゃうよ」
そう口にして、ナンバが気を使って出かけたことに今更気づく。
いったいどれだけ他人の行動や言葉に鈍くなったのかと自己嫌悪に陥りかけた時、そうっと後ろから抱きつかれた。
これなら、鍋を見ながらでも大丈夫だと判断したらしい。
「ははあ、頭いいね」
茶化すような趙の言葉には答えず、春日は無言のまま肩口に頬を擦り寄せる。ふわふわの髪が、首筋と頬をくすぐって、趙は僅かに感じたぞくりとした甘い震えを誤魔化すように笑った。
焦らしているつもりも、駆け引きをしているつもりもない。
春日が自分に向ける欲は、『抱かれたい』方ではないだろう。
体を明け渡すこと、暴かれることに嫌悪も恐怖もないが、切実に春日を求める欲求が自分の中にあるのかどうか、それがまだよくわからない。
「…もったいぶりやがって、もういいやってならない?」
「なるかよ」
誤魔化すようなぼんやりととした問いかけを、春日は即座に否定した。
「俺の執念深さ知ってるだろ」
知ってる、という返事の代わりに薄く笑って、腹にまわされた手に片手を添える。
「…ここに、挿れてえって思ってる」
長いこと逡巡した末に、遠慮がちに腰を押し付けて、春日はストレートな言葉をぶつけてきた。
計算ではないにしろ、耳元に吹き込むように言われた言葉の破壊力に震えが立ち上る。
「…そういう拷問があるのは知ってるよ」
「拷問じゃねえよ!」
動揺を誤魔化すために口から出た言葉を、春日がまたしても即座に否定する。
それなりの覚悟を持って伝えてくれた春日の言葉を茶化すようなことを言ったことに、小さな棘のような後悔がすぐに突き刺さる。
趙の気まずさを察知したのか、息だけで笑った春日が、宥めるように筋肉の詰まった腹をさする。
「…嫌ならしねえよ」
「だからそういう言い方はずるいって」
「なにがだよ」
すっかり拗ねてしまった春日の腕の中で、趙が身を捩ってくるりと振り返ると、思っていた以上に情けない表情が視界いっぱいに飛び込んでくる。
その顔があまりに可愛くて、趙は首を抱えて口付けた。
「ちゃんと、わかってるよ。だから言ったじゃん。『お勉強しておく』って」
突然の趙からの口づけと、言われた言葉の意味を反芻して春日の首がじわっと赤くなる。
「趙……」
振り返った趙の腰を抱く形になっていた春日の手が、ぐっとさらに趙の体を引き寄せる。
春日の伏せた睫毛が趙のサングラスに触れた、そのタイミングで鍋が吹きこぼれ、趙が慌てて離れてしまった。
「やば!灰汁取らなきゃ!」
「あくぅ?」
「うん、そう。食材から出る苦味とかえぐみが浮いてくるから、それを掬って取らないと美味しくなくなるんだよ」
鍋に向かってしまった趙の背に、春日が再び身を寄せる。肩に顎を乗せて、煮えたつ鍋を覗き込んだ。
「まだ煮るのか?」
「ジャガイモに火が通れば大丈夫かな」
「火が通ったかどうかって、どうやってわかるんだ?」
「お箸刺して、抵抗がなかったらオッケー。やってみる?」
「おう」
菜箸を受け取って、趙がおたまで掬ったジャガイモにゆっくり刺すと、ほろりと柔らかく崩れていった。
「いいんじゃないかな。ええと、一度火を止めて、ルーを入れるんだって。春日くん、入れてみて」
箱の説明書きを読みながら、趙が固形のルーを渡すと、春日は初めて見るようで、パッケージを開けて不思議そうに眺めていた。
「ルーってこんな、石鹸みてえな感じなんだな」
「いや色とか全然石鹸じゃないでしょ…。あ、でもすごいね、スパイスの匂いする」
くん、と鼻を鳴らす趙の横で、ガサツそうに見えて意外に繊細な春日が、そうっとルーを鍋の中に落とす。そうすると、よりスパイスの香りが強く匂い立った。
「…カレーだな」
「ね、カレーだね」
思わず顔を見合わせて確認して、二人同時に吹き出すように笑った。
「出来上がりか?」
「まだまだ。ここから今度はとろみがつくまで煮込むんだって」
「まだ煮るのかよ!」
「料理は忍耐だよ、春日くん」
くすくすと機嫌よく笑いながら、趙は春日の頬に顔を寄せて、鼻先を擦り付けた。
その猫のような仕草に、春日も笑ってキスをしようとしたところで、足立のわざとらしいほどに大きな声が階段から聞こえてきた。
「おいおい、本当にカレーの匂いするじゃねえか!」
これは多分、『今からドアを開けるぞ』という気遣いなのだろうが、またしてものタイミングに春日が唇を噛み締め、趙は声を殺して肩を震わせ笑ってしまう。
「そこで足立さんに会ってよ。一緒にカレー食いたいって」
大袈裟な足音に続いてドアが開き、ナンバがひょいと顔をだす。
「おかえり〜。もうすぐ出来上がるよ」
おたま片手ににこやかに言った趙の後ろに、苦虫を噛み潰したような顔をした春日がいて、ナンバは思わず笑いを堪え、顔を背けてしまった。
「カレーだけってのも寂しいでしょ」と、煮込む間に趙がささっと野菜を切って簡単なサラダを作り、小さなちゃぶ台の食卓は、取り分けの小皿と福神漬けの添えられたカレーの並ぶ、家族の夕食のような有様になる。春日はそれを無言でじっと見つめ、食卓が整うのを待っていた。
「さて、お箸もスプーンもある?じゃ、食べよっか」
趙がそう言ってようやく腰を落ち着けると、春日がいつものように「いただきます!」と手を合わせた。
男四人で取り囲むには小さな食卓で、肩をぶつけながらカレーを口に運ぶ。
レシピ通りに作ったとは言え、市販のルーカレーを作るのは初めてだった趙が春日の様子を伺う。春日はスプーンいっぱいに掬ったカレーとご飯を大きな口に運び、一瞬で目を輝かせた。
「うっめえ…!」
「よかった〜」
趙がほっと胸を撫で下ろすと、ナンバと足立がモグモグと口を動かしながら呆れたような表情をする。
市販のカレー、しかもそれを料理人の趙が作ったとなれば、まずいわけがない。
それなのに美味いと感動する春日と、それに安心している趙のこれまでの人生を思えばと、二人は敢えて何も言わなかった。
「中辛って書いてあったけど、全然辛くないね」
自分で作ったカレーを一口食べて、趙が料理人らしい感想を言う。
「メーカーによって違うんじゃないのか?今回は王道の黄色いパッケージにしたけどよ、他にも緑のとか色々あったじゃねえか。微妙に味が違うんじゃないのか」
サラダに入っていたピーマンを避けながらナンバが答えると、趙が「なるほどねえ」と言いながらピーマンをナンバの皿に戻す。
「足立さんて料理すんのか?」
渋々ピーマンを口に運びながら、ナンバが問うと、サラダには目もくれずカレーを食べ続けながら、足立が答える。
「しなくもねえけど、刑事時代はほとんど家に帰らなかったしな。カレーなんざ作ったことねえよ」
「まあルーもそうだけど、入れるお肉でも味変わりそうだよね。シーフードとかもあるじゃん?組合わせは無限にありそうだねえ…。春日くん、どしたの?」
会話に加わらず、かといって黙々と食べるでもなく、春日はスプーンを手にしたままじっと固まっていた。
「…春日くん?」
隣に座る趙が、そっと膝に手を乗せると春日はびくりと身を跳ねさせた。
「あ、わり…!いや、なんか…気心の知れた連中と、手作りのカレー食うって、俺、初めてでよ…。外で食うより、何倍も美味いんだなって…」
春日の生い立ちを知る仲間たちは、たぶんそうだろうなと思っていたことだったが、本人の口から聞かされるとその重みが違う。仲間や家族と、手作りのカレーすら食べたことのなかった春日に対し、それぞれに込み上げる感情があった。
「おいおい春日…!カレーくらい、いくらでも一緒に食ってやるからよ!趙に毎日でも作ってもらおうぜ!」
「そうだぜ一番、今度は趙にシーフードカレー作ってもらおうぜ。な?」
「へへ…おう、ありがとうな」
照れくさそうに笑う春日をみて、趙はほっと肩の力を抜く。
「いや作るの俺かよ…。今度はナンバが作ってよ」
「無茶言うなよ、ジャガイモなんざ剥けねえって」
「ピーラーって便利なものがあるってば」
「いやいやいや…!」
本気で慌てるナンバに笑って、趙は春日に向き直る。
「具材とか、ルーとか、色々試してさ。『家庭の味』っていうか、『俺たちの味』作っていこうよ」
調理中にまとわりついてきた時と同じ、寄る辺ない子供のような目を覗き込んで、膝に乗せたままだった手をさわっと動かす。
春日は一瞬泣きそうに眉間にギュッと皺を寄せたが、すぐにくしゃりと笑って「おう、そうだな」と掠れた声で答えた。
洗い物係だったナンバが足立と飲んだくれて潰れてしまったので、仕方なく春日と趙で洗い物をする。
「…さっき、春日くん泣いちゃうかと思った」
趙がポツリと言うと、春日は居心地悪そうに眉間にシワを寄せる。
「泣かねえよ」
「ええ〜、泣かせたぁい」
ふざけるように言った言葉は、趙の本心だ。
自分の作った料理で、あそこまで感情を揺さぶられている姿を見て、正直、ゾクゾクした。
「じゃあ、何作ったら泣いてくれる?肉じゃが?ハンバーグ?」
「だから泣かねえって。でも、肉じゃがもハンバーグも作ってくれよ」
嬉しそうに笑いながら、春日が隣に並ぶ趙の肩に自分の方をこつんとぶつける。
「うーん、じゃあ、オムライスは?」
「オムライス…」
春日が一瞬、何かを思い出すような表情をする。そして、切なげに笑う。趙は、こうして春日が過去に想いを馳せる顔が、見知らぬ人になってしまったかのような、いなくなってしまいそうな気がして少し怖かった。
けれど、彼に『好きだ』と言われてからは、なんとか受け入れて、その顔も少しずつ好きになってきたことに気づく。
「趙のオムライス、食いてえな」
「いいよ。今度はりきって作っちゃうよ」
洗い物を終えて、趙がタオルで手を拭きながら笑って答える。そして、春日の頬についていた洗剤の泡をそうっと拭う。
春日はちらっと後ろを振り返り、沈没しているナンバと足立の様子を伺う。
「だめ〜」
何を考えているかをあっさり見越した趙が、ペちぺちと春日の頬を軽く叩く。
誰かがいるところで、春日とキスはしたくない。
あんなに嬉しそうで可愛い顔を、誰にも見せたくない。
「どっちにしろこの先はここじゃあ無理だから、そのうちホテル行こうね、春日くん」
「エッ」
見事に裏返った春日の声に、趙はにやりと笑い、泡だらけの手で身動きの取れない春日の尻を軽く叩いて、サバイバーに飲み直しに行った。