きらきら「本当にキミは美しい…」
「…………」
「綺麗だ」
この手は特別だ
「おまえはオレが好きなのか?オレの手が好きなのか?」
不機嫌そうに彼は問いを投げかけたが、わたしにとってその質問は応えに困る
実際、わたしにも彼本体が好きなのかどうかは分からない
何も応えずに手を撫でていると、更に不機嫌そうな顔をした
その顔を見ると‥わたしにお熱なのか?
この手との出会いは覚えている
一目惚れ…と言っても過言ではない
同じ名前で同じスタンドを持つ謎多きこの男の手は
絶対にわたしのモノにしてやると思っていた
最初は気味悪がられた
徐々に距離をつめて行ったが
特にわたしの存在を他人に明かす様子もないので、好きにさせてもらっている
もし………………わたしの存在を明かしたのであれば
いつでも自分のスタンド「キラー・クイーン」を使って、手から上は吹き飛ばせる
だが…………吹き飛ばしてしまうとこの手の鮮度が落ちてしまうのも悲しい
リミットは作りたくない
「無しだな…」
無しだと…?フフッ君はいつも否定ばかりする
…………興奮するな
「無しだなって…君は‥わたしの事が嫌いなのかい?」
応えは決まってる
「大嫌いだよ」
まぁ、大嫌いでもこの手は離さないがな