ロケ団♂お「なぁ〜楓」

か「ん〜？」

お「オレ達女のコからモテモテじゃん？どうやって告白断ってんの？」

か「おこたはモテモテだけどさ？ボクは全然モテないよぉ〜」

お「はぁ！？この前〇〇さんから告白されてたじゃん！？」

か「ん？あぁ…いたっけそんな子…」

お「そんな子って…どうしたんだその子」

か「いやぁ〜女のコ苦手でさぁ〜…断ったら泣いちゃって…………いつも通り抱いたら喜んでたよ」

お「……………楓……………やばいな」

か「？？？」

こ「楓はやはいぜ」

さ「多分だけどその〇〇さん、楓と付き合ってると思ってるよ」

O「確かに…わんちゃんありそう」

か「ぇえ…まじかよ…」

ゆ「ぇえええ？！それはダメだよ〜！！今からでも謝りに行こうよっ！！」

ネクタイ「おい、こっちに来い」

ソファに腰掛けていた憲助はキッチンで昼食の後片付けをしていた豆銑に声をかけた

「ン？」

「おまえのネクタイ…曲がってるぞ」

そういえば…左手を無くしてからは上手く結べないんだったな…………

そう豆銑は考えながら憲助の横に腰を掛けた

「……………………」

憲助は言葉を発せず、長くてゴツゴツとした指で豆銑のネクタイを結び始める

きっと、悪かったな…とかオレのせいで…とか思ってるのだろう……否、単純にネクタイの歪みが気になっただけかもしれないな、と思った豆銑だったが憲助が何も言わないのであれば己も口を開かず憲助に身を任せる事にした

「ン、できたぞ」

そう言って、両手でポンッと豆銑の胸を軽く叩いた憲助だったが、不器用が故にネクタイはまだ少し曲がってる

アイス憲「暑いな‥」
豆「…………」
ガサゴソ
憲「ほら」
豆「ありがとうございます」
憲「アイスがうまい時期だ」
ジッ
豆「ン？」
憲「礼のモナカアイスうまそうだな」
豆「ン」(ﾊﾟｷｯ)
憲「もらっていいのかぁ？」
豆「はい」
憲「そしたらオレのも‥オレのアイス分けれないな」
豆「一口貰いますよ」
パクッ
憲「なるほどな」
豆「さっぱりしてますね」
憲「旨いだろぅ？」
豆「はい」
憲「コレ食ったらもうひと仕事しないとだな」
豆「‥‥‥‥」
憲「今日は仕事しに来たからな」
豆「それ〜…早く終わったら他の事出来ます？」
憲「あー…そうだな〜…………っておい、仕事は真面目にやれよ？」
豆「当たり前ですよ」

父さんの好きな人秀「父さん‥最近好きな人できたのか‥浮かれてんだよなぁ〜」
豆「憲助さんの‥好きな人‥？」
秀「なんだよ知らないのか？植物鑑定人」
豆「知るわけないだろ？それは憲助さんのプライベートだ」
秀「ふ〜ん‥」
豆「‥ちなみに誰なんだ？」
秀「プライベートじゃあないのかよ」
憲「ただいまぁ〜」
秀「おかえり父さん」
豆「おかえり父さん」
憲「父さんってどうした？礼？」
豆「たまにはいいでしょう？」
憲「なっ///急に触るなよッ///」
秀「‥‥‥‥‥無しだろ」
憲「ン？」
秀「父さん、恋愛は自由だけどさぁ〜せめて美女にしてくれよ〜」
憲「何の話しだ？」

定常康秀「ぅう…」

東方常秀は頭を抱えていた

そんな彼の横に置いてあるラジオからは、杜王町が梅雨入りをしたニュースが流れてる

定「常秀？頭痛いの〜？」

秀「うるさい…」

きょとん、と常秀をみつめるのは常秀曰く同居人の東方定助だ

定「昨日は、今日康穂ちゃん来るからオシャレしないとなぁ〜ってウキウキだったじゃん」

秀「そりゃあ…嬉しいに決まってんだろぉ〜？」

常秀はうつ伏せていた机から、重たい頭をあげてこめかみを指でつまんだ

外は小雨だがずっと雨が降り続いている

定「ねぇ〜常秀？」

定助がズイッと寄る

秀「バッ…！！おまえ近すぎるだろッ！！！」

その距離5cmほどに近づいた定助のは何で？といわんばかりの顔になっていた

定「常秀もいつも近いよ」

香水(ｸﾝｸﾝ)
憲「いい匂いだな」
豆「ン？…あぁ…コレ」
憲「なんだコレ？？」
豆「憲助さんの言う、いい匂い」
憲「あぁ、芳香剤かぁ〜」
豆「芳香剤…」
憲「この匂い好きだな」
豆「憲助さん、手首貸してください」
憲「おぅ…」
(ｼｭｯ)
豆「ほら、オレとお揃いの匂いです」
憲「いい匂いだな。落ち着く」
豆「オレもです」

きらきら「本当にキミは美しい…」

「…………」

「綺麗だ」

この手は特別だ

「おまえはオレが好きなのか？オレの手が好きなのか？」

不機嫌そうに彼は問いを投げかけたが、わたしにとってその質問は応えに困る

実際、わたしにも彼本体が好きなのかどうかは分からない

何も応えずに手を撫でていると、更に不機嫌そうな顔をした

その顔を見ると‥わたしにお熱なのか？

この手との出会いは覚えている

一目惚れ…と言っても過言ではない

同じ名前で同じスタンドを持つ謎多きこの男の手は

絶対にわたしのモノにしてやると思っていた

最初は気味悪がられた

徐々に距離をつめて行ったが

特にわたしの存在を他人に明かす様子もないので、好きにさせてもらっている

もし………………わたしの存在を明かしたのであれば

日常「なぁ‥一文字」
「なんだぁ？本郷」
「恋って‥なんだろう‥」
「え〜‥なにそれ‥‥好きなやつでも出来たのかぁ？」
「出来ないから困っているんだ」
「ふ〜ん‥興味ねーなぁ‥」
「なぁ‥一文字」
「今度はなんだ？本郷」
「口にクリームついてるぞ」
「はぁ？！先に言えよ本郷っ！」