月明かり「ロナルドくんまって〜〜、アッ、待っ、本当に待って、靴攫われた、うそ」
「ヌーーー！！」

　せっかくだから近くまで行ってみようよと勢いに押され、なんでだよめんどくせえ帰るぞと抵抗しても愛すべき丸まで背中を押すものだから。ジョンが言うなら仕方ない、海だって火の中だって地の果てだって行ってやると砂浜に足を運んで早数分。騒ぎ立てた当の本人は波に足を攫われて既に5回程死んでいる。砂になっては海に近づき、また砂になり、海に近づき、以下繰り返し。例えドラルクといえど全てを海に流されて終えば本当に死んでしまうはずだ。にも関わらずこの宇宙で一番死にやすい吸血鬼は死を繰り返しながら海に近づこうともがいている。使い魔の悲鳴を共にしながら。靴を奪われても、死んでも少しずつ前に進んでいる。己の死を顧みず前に進もうとするといえば聞こえはいいのだろうが、実情は悲惨極まりない。

【ロナドラ】いつかまた、君と【※死ネタ】いつかまた、君と



これはとある国にある田舎街の話。
多くの人が生活の拠点とする街から少し離れた閑静な土地に大きな屋敷があった。
そこには青年が一人で暮らしているという。
しかし滅多に外に出る事のないその姿を目にするものは少なく、根も葉もない噂をする者たちが居た。
その屋敷に住む青年は、吸血鬼であると。

吸血鬼の屋敷と噂されるその家の前に立つ年端も行かぬ少年は、その重厚な扉に勇み手を掛けた。

「覚悟しろ吸血鬼！この吸血鬼退治人ロナルド様がお前を退治してやるぜ！」

扉を開け放ち威勢良く口上を述べた少年を出迎えたのは彼が期待した悪しき吸血鬼ではなかった。

「おや。これはこれはいらっしゃい、小さな退治人君。けれど残念ながら私は君が退治する相手としては不相応だ」

【こは杏】私房摄影“我真傻，真的”白石杏说，“我明知道心羽对摄影感兴趣，我不知道她对那种摄影也感兴趣……！我不该为了躁她给她转发那种东西的，我没想到她一看就喜欢上了，还要我当模特。现在她去拿相机和衣服了，我要怎么办啊……”

她说着说着整个人都快到桌子底下去了，旁边的东云彰人怜悯地看了她一眼。“我知道了，今天我们后半天都不会安排训练的。”他假情假意地安慰了一下，转身搂着他完全不知道发生什么的搭档就走了。


……


“想看小杏穿这个衣服……想给小杏拍照。”

她的搭档如是说。

她的搭档用着那一如既往的可爱笑容，脸上带着不知道是羞怯还是兴/奋带来的可疑红晕，看着她如是说。




完了。

白石杏你要完蛋了。

白石杏在内心里哀嚎。

最初，没有人在意这场灾难。这只是闲时在网上冲浪的白石杏随手的一个转发，这个举动她完全没有过脑子。对吧，谁会在冲/颜/色/浪的时候思考太多呢对吧。