・このお話全体を通して漂う、ロマンポルノのようなじっとりとした嫌な(褒めてます)空気感がたまらなく心地良いです。ふたりの体液を吸って変色した畳の色や、においの感じまでが伝わってくるようです。早くAV化して欲しいです。
・このふたりに今後訪れるであろう破滅までも含めて美しいというか、そうでないともうこれはカタがつかないよねと思わせるまでに堕落した最低なふたりの関係性がいいですね~。俺からマヨイに対する感情があらゆる事象を通して少しずつ変化していくさまを見届けた者として、最後のほんのひと捻りあるやりとりはやや感涙ものでした。物語の不健康的な一面を見つめながらこれぞ極上のデカダンスだと思うのと同時に、マヨイを好きだと一向に言わない俺・愛されないマヨイ の構図に焦れったさを覚えていた身としては、ラストシーンにある種のカタルシスのようなものも感じました。
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