【現パロタルガイ】ペンションバイトのタルとお客さんのガイアの話【出逢い編】※モブキャラクター・設定の捏造等が多々含まれております。
大海原の如き心で読んで頂ければ幸いです。
カーテンの隙間から差し込む光で目を覚ます。
設定したアラームが鳴り響く前に寝床であるベッドから起き上がり、部屋に備え付けられているカーテンと窓を開ける。
東と南側の二面採光の角部屋、日当たりも良く解放感のあるこの部屋はお気に入りだ。
冬場は寒くないのかと問われたこともあるが、故郷はこことは比べ物にならない位極寒の地であった為、自分にとってはさしたる問題ではなかった。
部屋の中心に置かれたローテーブルの上のリモコンを手に取り、テレビの電源を入れる。
流れてきたのは、連日続く三十五度越えの気温の更新を告げる無慈悲な天気予報のキャスターの声。
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