関係者枠でも入れる気がせんのですけど!!!「エンデヴァーさん飛べるんですかぁ!?」
ホークスの声が響く。いや響いたというのは誇張しすぎか。何せ我々がいるのは五大ドームの中でも最大規模を誇るあの会場だ。マイクや響設備も使わずに響くわけが無い。ないが、それでもステージに立つ私の耳には届いた。恐らくはホークスの隣の音響スタッフのマイクが拾ったのだろう。インカム越しにハッキリとその声が聞こえた。その証拠にゆっくりとしたスピードで頭上を移動しているエンデヴァーが不機嫌そうに答える。
「こんなもの、浮いとるだけだ!」
「いやいやそりゃ今は調整中だからでしょ、それだって貴方の重さ耐えられるなんてどういう仕組みなんです!? え、これ本番はちゃんと飛べちゃうんですよね?!」
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