どうしたものか…
数日前から頭を悩ませている事象に、リビングで頭を抱えながらとうとうひとりごちた。
ことの発端は数日前、同居人であるプレゼントデイ・プロブレム・竹内・ロバート。自分がロバートと呼ぶラットマンの青年から、いたって真面目に。それはもう真剣に思いのたけをぶつけられだが、彼の口から紡がれたのは日ごろの鬱憤や愚痴などではなく好意だったことが悩みの原因である。
「アンタが好きだ。俺と生きてほしい。」
この世に生を受けて○○年、さすがに目が合ったりすれ違うだけでときめくような若輩ではない。だからこそ彼からの純粋でまっすぐな言葉には目を見張った。兄弟ほど近くもなく、かといって友達程遠くもない、遠縁の親戚のような感覚で彼を同居人として迎えてそれなりに楽しく生活していたのだが、あろうことか彼の気持ちはこの家の外の人物ではなく自分の方に向かっていたのは想定外だった。
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