ドラマの主演を務めることになった。今までこっち方面でここまで大きな仕事が降ってきたことはなかったから素直にうれしかった
企画書や台本に目を通すまでは。
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「えっ、ドラマの主演やるんスか!?ひなたくんが?」
「ちょっと〜?それどういう意味?」
フードスペースで一緒にご飯を食べていた鉄虎が箸を止めて驚いた顔で俺を見る、驚いてるというか俺の話の真偽を確かめようとしている顔。俺全然嘘なんかついてないんですけど。てか鉄くんがそんな顔するほど俺って主演顔じゃない感じ?どちらにせよちょっと失礼じゃない?
やれやれ、と思いながら俺は自分のカバンを手元に置いて中身をまさぐる。特段小さいモノではないから手を入れればすぐにそれに指が触れた。
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