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    LLB:Rubythroat

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    他山の石

    興味ない人には本当にどうでもよい話だと思いますが、慣用句で「他山の石」という言葉があります。これは詩経に収録された詩(鶴鳴)の一辺で全文はこちら
    https://kanbun.info/koji/tazan.html
    「鶴 九皐に鳴き  声 天に聞ゆ
    魚 渚に在り  或は潜みて淵に在り
    楽しきかな彼の園は  爰に樹檀あり
    其下にはこれ穀
    它山の石も  以て玉を攻(みが)くべし」
    全文を読んで、しばらくの間、意味が3つに分裂している気がして意味がわからない…と悩んでました。
    「最初の「鶴」は「優れた人」の比喩だからそれと対をなす「魚」もなにかの比喩。場面が変わって園の樹木を褒め称え、最後にいきなり「他山の石」の説教を始める、どういうことだろう」
    しばらく悩んで、とんでもない勘違いに気づきました。
    いやこれ元々庭の美しさをよんだ詩で、他山の石云々は後世の後付け(言い方悪いですけど)じゃん!!!
    後からの解釈をもとに元の詩を読んでたので自分でわけが分からなくなってたんですね。

    もちろん詩の解釈として「鶴鳴于九皋 聲聞于天」は優れた人の声が広く知れ渡ることを意味し、「他山の石」は他人の行いを見て自分の行いを正せ、という道徳的意味を示す、とされてわけですけども、詩全体としてみれば「ああなんて「彼の園」は美しいんだ」っていう詩なわけで、それが解ってないから「なんでいきなり説教を始めたんだ?」と思ってしまったわけです。
    こういう恥ずかしい勘違いを他山の石にしていただければ幸いです(うまい)
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