[ミマモ]ただ友達が欲しい「あーあ、これでもダメなのかよ……」
マミーは今にも泣きそうな顔をしながら呟いた。
ゴルトオール城下町から離れた砂漠地帯の、とある地点の地下。
そこにゴーレムのマミーが住んでいる家があった。
その家は自分の手で作ったのがだ、彼は何体かの、お供のゴーレムに守られながら住んでいた。
マミーが手に持って見ているのは、自分の手で作ったクマのぬいぐるみだった。
計算された頭脳と自分の器用な手によって、そのぬいぐるみはとてもきれいに、そしてかわいらしく仕上げられていた。
この日、マミーはこれを見せれば、町の子供は喜んでくれ、友達になってくれると思い、城下町へ言ったのだった。
しかしこれを持っても以前と同じように自分の姿を見て子供には怖がられ、いつものようにオトナたちよって城下町から追い出された。
1570