ディズニーマジック…。ディズニーの"ノートルダムの鐘"と違う所は、キャラクターの名前や結末、とりあえず色々違います。
ノートルダムの鐘の主人公カジモドは、ディズニー版では母親をフロロー判事に殺されていますが、原作だとノートルダム大聖堂の前に捨てられたカジモドをフロロが拾い、育てています。ここまでは良かった。母親殺してないし。ここまではいい司祭。
またディズニーとは違い、カジモドは耳が聞こえません。
そして上の文章でフロローをフロロにしたのは、ちゃんとした理由があります。
歪んだ愛を持つクロード・フロローの名前は、クロード・フロロになっており、ディズニーでは最高裁判事ですが、原作では司祭。因みに歪んだ愛は変わってませんし、何なら原作の方がキモイです。
ディズニーだと髪の毛やスカーフを嗅ぐぐらいでしたが、原作だとフェビュス（フィーバス隊長）とエスメラルダの逢引をストーカーして、2人がナニかをしようとするベッドの下に隠れ、フェビュスを刺します。因みに刺されたフェビュスは奇跡的に生き返りますが、個人的にそのまま死んで欲しかったです。原作のフェビュスは婚約者が居るのにも関わらず、エスメラルダと遊んだりその他にも女性関係がいくつかある糞男でした。またフェビュスを刺した後、エスメラルダはショックにより気絶してしまいますが、その時にフロロがエスメラルダにキスしてます。糞。
そしてエスメラルダとの出会いも少しばかり違いました。ディズニーでは"お祭り"に来ていたフロロー判事に対してエスメラルダがフロロー判事の首にスカーフを巻き付け、フロロー判事は恋に落ちる、というものですが、原作だと窓際で本を読んでいた所エスメラルダを見つけて、恋に落ちました。世でいう一目惚れです。
一目惚れしたフロロは美しいエスメラルダをカジモドに頼んで誘拐しようとしますし、何やかんやでエスメラルダを助けたカジモドの顔が醜くてエスメラルダは目を背けます。ディズニーだと助け合ってたくせに…。
またエスメラルダにはピエール・グランゴワールという名の夫がいました！！このピエールは絞首刑になりかけたところをエスメラルダに助けられ、（形だけの）夫婦になりますが最終的にヤギのジャリだけを連れ逃げてます。コイツも糞男でした。
またフロロがエスメラルダを処刑する理由も違いました。ディズニーでは魔女であり、ジプシーは悪だからという理由ですが、原作ではフェビュスの殺害の濡れ衣を着せられています。上の文章を読めば分かると思いますが、刺したのはフロロです。
また濡れ衣を着せられたエスメラルダは2回処刑台に乗せられています。
1回目はフェビュスの殺害（何やかんやとはこの事、ディズニーと同じくカジモドがエスメラルダを助けて処刑を免れています）２回目はエスメラルダは追われており、フロロが「私を選べば助けてやる」的な事を言いましたが、エスメラルダはそれを拒否して、兵にエスメラルダを渡して処刑します。
また処刑される前にエスメラルダは実の母親とあっています。その母親の名前はギュデール、娘（エスメラルダ）が赤ん坊の時ジプシー女に拐われた事により、ジプシーを嫌っていました。なのでジプシーであるエスメラルダもとても嫌っていましたが、処刑される前にフロロがギュデールの元にエスメラルダを連れて来ました。ギュデールはジプシー女に娘を拐われて居なかったらこんな歳になっていただろうと話していましたが、ギュデールが小さな靴の話をすると状況が変わりました。エスメラルダの首に提げていた袋の中に小さな靴が出てきたのです。それによりギュデールはこのジプシーこそが私の娘だという事に気が付きましたが、何やかんやでエスメラルダは処刑されますし、ギュデールは投げ飛ばされ頭をぶつけ亡くなります。
またエスメラルダが処刑される時に笑っていたフロロは、カジモドに背中を押され落下し、「もはや人間の形をとどめていなかった」と書かれています。その後カジモドは姿を消しますが、数年後、処刑場を掘り起こすと、白い服装をしていた女性エスメラルダと思われる白骨に、異様な骨格の男の白骨が寄り添う形で発見されました。この異様な骨格の男の白骨こそがカジモド…。
唯一生き残ったのは糞男であるフェビュスだけでした。フロロもエスメラルダもカジモドもフロロの弟であるジャン（カジモドにより殺された）も殆どのキャラが亡くなってしまいます。
こんな話をディズニーマジックによりハッピーエンドへと向かわせたディズニーが凄いとしか言えないです。