神高男子が俺の小説を読んだそうです。放課後 神山高校、2−A
俺と類と彰人と冬弥で集まっていた。
「えー、何故ここに集まっているのかわかってるよな?」
「はい、わかってますよ。/わかっているよ。/うっす。」
「じゃあ本題に入ろうか。」
そうして俺はスマホを取り出し、pix●vを開いて全員に見せた。
「知っていると思うが、この『プロセカ不穏小説』シリーズ読んだか?」
「はい。/うん。/うっす。」
「これ見てどう思った。」
俺は3人に問いた。
「俺が読んで思ったことなのですが今現在は8個あったと思います。(10/9 時点)」
「あぁ。」
「そのうちの3個目の『lose an eye』を見たのですが、終わり方が頭がおかしかったです。司先輩の可愛さを表現しようとしたのはわかりましたが、それにしては全然足りませんね。」
「たしかにな、書く気がないように見える。」
「まあ、書いてる本人モ自覚があるらしいよ。」
「そうか」
まあそれにしてはもうおかしいな。そもそも普通、交通事故にあったら目を失明するんじゃなくて、骨折とかが一般的だろう。
脳死しながら書いていたんだろう。(正解)
「あっ俺もいいっすか?」
「おっ彰人いいぞ!」
「さっきのやつと、2個目の『同じ場所に立つ価値』なんですけど、表紙絵どうしたんすかね。」
「?表紙絵?」
「いや、だって見てください」
まずは『同じ場所に立つ価値』の表紙絵を見る。
カッターを持っている類がこっちを見ている絵だ。
「なんと言うか………一言で言うと類の原型をあまりとどめていないな。」
「そうなんですよ。」
次に『lose an eye』の表紙を見る。
俺だな片目に傷がついた。
「さっきのと比べたらまだマシだが、これも原型を留めてないな。」
「てか俺思ったんですけど、これ、髪の毛と目を青にして服変えたらカイトさんになる気がするんですよね。」
彰人が彰人のスマホを取り出し画像を見せてくる。
髪色と目の色と服を変えた画像だ。
「ブッwwwww」
「本当だ、彰人ww」
「HAHAHAHAHwwwwwww」
皆、腹を抱えて笑う。
もうカイトだ。
「悲報:司先輩、色変えるとカイトさん」
冬弥も笑いながら言ってくる。
お前まで言うのか!? なんか悲しいわ!!!! まあとりあえず、俺のことは置いといて。
「まあ、僕は最後の『感情コントロール』、好きだけどね、司くんの反応が可愛い。」
類以外の俺らは固まった。
確かそれって類が俺の首を絞めた後の話だったよな……。その俺の反応は………
「司先輩。」
彰人が俺の肩に手を置いて言った。
「この変態は俺らに任せて逃げてください。」
「司先輩、すみません。今、これしかなくて………。」
ニッコリ笑う彰人とバイオリンの本体を片手で握っている冬弥。
いやまて、冬弥それ、どこから出したんだ………?
「ちょっ皆これはじょうd」
「覚悟。」
冬弥が類をバイオリンで殴った。
「フッ……」
類は気絶し床に倒れた。
「「じゃあ、帰りましょうか(司)先輩。」」
彰人と冬弥が圧力を感じる満面の笑みでこちらを見て言った。
この二人は怒らせてはいけないな。
そう思った。
ちなみに次の日になっても2-Aのクラスには破損したバイオリンと気絶した類が倒れていて、『バイオリン殺人未遂事件』が生まれたとか生まれなかったとかはまた別の話である。