みのじ文の分解と分析。 いらっしゃいませ。
自分の文体を自己分析したので、記録として残します。
この分析は
・前提条件
・気をつけているポイント(箇条書き)
・気をつけているポイント(詳細)
・その他
の4項目で構成されています。
☆前提条件
まず、書き始める前の構想から。
Twitterに生息していた私は、大前提として「とにかく読みやすい」ものを書きたい、と最初に思いました。
長文を書かれている方も、すでに多くいらっしゃる。ならば短話でいいじゃないか。
短話でシリーズにするのは、結局のところ長文と変わらない。アンソロにしよう。
アンソロにするならテーマで括った方が、読み手が混乱しないだろう。好きな料理をテーマにすれば、非業の運命の彼らに幸せを与えてやれる。
こういった想いで、最初の「家系ラーメン」が生まれています。
中毒になる人が出るよう、知らずに狙ったようです。
☆ 気をつけているポイント(箇条書き)
次に、気をつけていることを箇条書きで。
1.行間と句読点を効果的に使う
2.段落は下げる
3.喘ぎ声は極力書かない
4.調味料の量は書かない
5.言葉を統一する
6.ページの切り替わりに注意する
7.三文字以下の行を作らない
8.1,000文字程度、長くて1,500文字程度におさめる
順番に解説していきます。
☆ 気をつけているポイント(詳細)
1.行間と句読点を効果的に使う
1,000文字程度に話をおさめるとなると、彼らの日常風景をぎゅぎゅっと圧縮させる必要があります。
行間と句読点で、読み手は無意識のうちに頭の中で間を取ります。
その時七海が日車に声をかけた。
その時七海が、日車に声をかけた。
ほらね。
この「間」のおかげで、想像する余地が生まれます。
一文の中でそれを担うのが句読点。
文章全体の中で担うのが行間。
この行間ってやつは優秀でしてね。場面転換や無言の時間、下手すりゃあ勝手に風が吹く。いろんなことを書き手の代わりにやってくれます。「バジルチキンサンド」「バームクーヘン」あたりで空気を感じた方もいらっしゃるのではないでしょうか。
また、詰まった文章を読むのって、苦手な層がいるんです(私が若干そう)。
結論として、私の文体を面白いと感じてくださる皆様は、想像力が非常に豊かということですね。
行間に込められたことを、自由に想像してください。
あなたに見える七海の顔と、他の誰かに見える七海の顔は、別の顔かも知れません。
2.段落は下げる
昔、国語で習いましたね。
昭和の人間ですので、知らず知らず使ってしまいますが、それなりの理由づけをしてみましょう。
段落を下げることも、1.と同じく、少しの間を読み手に与える効果があります。
また、目の滑りを軽減する効果もあるのでは、と個人的には思っています。
とはいえ、1.ほど優秀な間取り職人(?)ではないので、校閲調整の際に追加したり削除して詰めたりの対象ではあります。
3.喘ぎ声は極力書かない
自分の引き出しが少ないことはもちろんですが、正直「解釈違い」を与えるのが私は怖い。
また、字数が増えすぎる可能性が高まります。
よって、「極力書かない」を「私は」選択しています。
私が読み手の時にどうのこうの、って話じゃないですよ!
4.調味料の量は書かない
3.と同じく字数の問題と、好きなレシピは人それぞれでしょう、という信念から記載をしていません。
食べたければご自分の味付けで作る、または、食べてみたいからレシピを調べる。料理ってそんなもんです。
私の作品は「レシピ集」ではなく、「食べ物に絡めて幸せにする集」であるということを強調する意味合いが含まれています。
あとはトラブル防止と自分のメンタル保護ですね。
書いてる通り作ったけど美味しくなかったとか言われると凹みますんでね…。
5.言葉を統一する
例えば、料理を作る場所。
七海宅なら、リビングキッチン。
日下部宅なら、台所。
言葉が変わると、思い浮かべるものが容易に変わってしまいます。
こだわりすぎると表現が狭まるので、ここは匙加減が必要ですね。
次の6.からは、新書メーカーさん(https://sscard.monokakitools.net/shinsho.html)で文章を画像変換しつつ、確かめていきます。
6.ページの切り替わりに注意する
1.の間取り職人(気に入った)と同じ性質を若干持ちます。
ページをめくったら新展開。楽しくないですか?
うまく使えると、とても気持ちいい。
逆に変に切り替わると、少し気持ち悪い。
今のところ一番効果的に使えたのは、「カツサンド」ですかね。俳優の演技パートと日常の切り替わりです。
7.三文字以下の行を作らない
段落を使っている関係上、ちょろっと文字余りを起こしてるのが、個人的に気持ち悪いのです。全体バランスも崩れる気がします。
炊き込みご飯を作っ
た。
ソファーで寝転び
こういうの。
可能な限り、一文を見直して言葉を差し替えたり言葉を増やしたり、段落を詰めたり追加したり…を繰り返します。
8.1,000文字程度、長くて1,500文字程度におさめる
1-7を繰り返しつつ、調整していきます。
新書メーカーで4ページが私の書くMAXの長さです。コメでぶら下げない。
すべては「読みやすさ」のためです。
詳細解説終わり!
☆その他
あとはもう好みの話。
カッコ()は使わないとか、同じ言葉は繰り返さないとか(場合によっては繰り返しますが)、アルファベットは極力使わないとか(Vネックとかは『ブイネック』て書くとカッコ悪いから話が別)。
七海と日車の大人組には、極力「!」「?」を使わせないとか。なんか色々。
呪術という言葉を使わないようにするとか。見る人が好きに当てはめたらいいよね。
あなたの好きな設定で想像して、楽しんで。
☆最後に
ここまで読んだんですか!?
私の書く彼らを愛してくれて、本当にありがとうございます。
せっかくですので、感想くださいw