めちゃくちゃラギー君を好きなレオナさんとボスとして認めてるけどそういう好きじゃないラギー君いつかはレオラギになります。
その日はいつもと同じ、ではなかった。
バイト終わりにレオナさんの部屋に寄った俺はモストロラウンジの厨房を借りて作った夜食を渡し、部屋に散らばった洗濯物を拾い出した。洗濯は明日でいいか、なんてのんきに考えていたら明日提出の課題で分からないところがあったことを思い出す。
「あー、レオナさん。一つだけ課題教えてもらってもいいッスか?」
既に夜食に手を付けていたレオナさんが視線だけこちらを見やりながら眉間に少しだけ皺が寄る。たぶん、めんどくさいと思っているんだろう。けれどこういう時はめったに邪険にしないのがレオナさんだ。
「……早くもってこい」
ほら。普段怠惰な寮長ではあるが、実は面倒見がいいんだから頼りになる。特に勉強面が苦手な俺は良くレオナさんに泣きついているのだった。
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