ウェカピポが夢にとりつかれる話真っ暗な夜の平原。燻る焚き木を頼りに野宿する人影が2つ。寝そべる影が寝返りを打つ。
う~ん…パサ
毛布が落ちる。
クシュン!
…ハァ
寝る前に鉄球を磨いていたウェカピポが顔をしかめつつ重い腰をあげる。
相棒の元へ歩み寄ると、真っ暗な闇からぼうっと白い影が現れた。
20センチュリーボーイ…。
マジェントのスタンドはその本体を護るよう丸く寝そべる体に覆いかぶさる。
顔だけをあげてウェカピポをまるで睨むように見据えた。
マジェントはスヤスヤと寝息を立てている。
…こいつの毛布をかけるだけだ。
ウェカピポ毛布に手を伸ばす。
センチュリーボーイ、コードの様な手をウェカピポに這わせる。
大丈夫だ…何もしやしない。
それを聞いてセンチュリーボーイふわっと消える。
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