思わぬ再会戦いも何もかも全てが終わった後、世界は一つになるために協力しあった。国境もなく隔たりもなくなった世界は毎日苦悩で溢れていたかもしれないが、全ての人間が先の事を考え、未来を良くしようと意見を出し合っていた。
勿論俺も義姉上を支え、煌の再建に力を入れていた。多分幸せだった。心に抱えたつっかえも思い残しも全て無くなったのだ。
これからの未来は明るいのだとそう思っていた。
だが今目に映る世界は、俺の生きる未来とは全然違っていた……。
「おはよう、起きていたのか白龍」
「おお白龍!おはよう」
「あに…う、え……?」
なんで…。その言葉が声になる事はなかった。
居てはいけない筈の人間、亡き練白雄と練白蓮が今目の前に立っていたのだ。
4327