もちもち、ふにふに 誰にも邪魔されることのない俺特製の電脳空間、言うなれば“Aiちゃんと遊作のプライベートルーム♡”。単なる相棒なだけでなく恋仲ともなっている俺と遊作にとって、この部屋を使用するのはまあ所謂アレなことをする場合が多いのだが、今日は違った。
「ゆ〜さくぅ〜、本当にこれがいいわけ〜?」
「ああ。だから動くな」
「ハァイ……」
そうして訪れる沈黙。俺はいつもより大きめの捕食姿で仰向けになり、遊作はその上に乗ってうつ伏せに寝転がっている。俺から遊作に触ることは許可されていない。なのに遊作はというと、さっきからず〜〜〜っと、飽きることなく俺のカラダを触り続けているのだった。
***
事の発端はLV。財前からの要請でSOL社の密偵を追っていた俺たちは、特に問題なく決闘にも勝利し、ターゲットを追い詰めていた。
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