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    するめまちこ

    @surumemachiko

    メガロボクスのジョーとサチオ大好きおぢさん

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    するめまちこ

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    するめまちこ

    PAST5/3イベントにて発行した無配の小説です。
    *ドラゴンスレイヤー後、『凶』前。色々捏造なお話。 何となく注文した唐揚げ弁当を、沢村は半分も食べないうちに持て余していた。どうせなら、さっぱりしたものにすればよかった、と悔やむ。
     毎朝の恒例である弁当の注文は、朝礼の後の形式だけのラジオ体操の後、作業内容によって班分けされた作業員達が持ち場につく頃、現場監督の補佐役がメモを片手に聞きに来ることになっている。日当に含まれている仕出し弁当は幾つかの種類があり、ハンバーグやミックスフライの他、稀に魚料理がおかずになる日替わり、それに定番の唐揚げ弁当だ。沢村の属する八班に今日はどうする?と聞きに来るときには、補佐役のメモには幾つかの『正』の字が並んでおり、同じ班の作業員達が日替わりやミックスフライと我先にと口々に言うのを聞き、横に幾つかの線を足していく。補佐役が足した線を数え、「お前は?どうする?」と尋ねられる頃には、注文を終えた作業員達は安全ベルトの装着を進めており、今日の作業がああだこうだと話始めている。差し迫った完成予定日やそんなことを考慮されない資材の納品日に、明日以降の連続した雨予報。時間はいくらあっても足りないくらいだ。頭の完全に回っているとは言えない、そこそこの早朝に昼頃の腹具合を察することは簡単ではないが、口からは咄嗟に「唐揚げ」という単語は容易に出た。何の気なしに出てしまったのだ。
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    azisaitsumuri

    CAN’T MAKEさそいうけリのよーり。正気の失い方の話。
    ???
    寝台に腰掛けた長身が言う。「だっこ。」首を傾げる、外で自分で立って歩いていることに飽きてそう言って来ることはあるが。幼児か?そうかも知れない。だがここはこの男の部屋であり、本人は既にだらりとして腰を落ち着かせている。とにかく伸ばされた長くて鋭利な手に身を寄せ、バランスの取り難い長身の体を、浮かせはした。これは何をねだられているのだろう、浮遊感か?それとも自分も座って良いのだろうか?試しに男のいた場所に腰掛けると、何も言われなかった。ただ。「ちょ、」衣服に長い指を引っ掛けられ、それは剥ぐような動きを見せる。これは、抱っこっていうか。観念して、顔を寄せれば。「いや。」口を逸らされた。なんでだ。「だっこ。」「…してる。」「ちがう。」また首を傾げる。今度は大仰に。しかしそれをするくらい疑問だ。「…もっと。」またこちらの衣服に意識をやるので、諦めて寝台にその身と自分を横たえ、相手の衣服もときほぐす。その際指でその顔に触れても何も言わない。ただ顔同士を寄せると逃げられる。なんでだ。「はやく。」「…性急にやってる方だと思う。」「もっと。」もっと。「正気を失うくらい。」
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