朝帰りした41の「何もなかった」が信じられないけど好きだから許してしまうkisのSS　惨めな心地がした。

最初に「好きだ」と告げられた時、世一のことは好きでも何でもなかった癖に、舞い上がった。後から振り返れば、それが「好き」という事だったのであろう。
　世一は優しい恋人であった。連絡はマメで、朝はコーヒーを入れてくれた。だから、コーヒーの匂いで目覚めることが癖になったのだった。

　朝、コーヒーの匂いがしなかった日。
　寝ぼけ眼を擦って、上手く目覚められないことに疑問を抱いた。そこで初めて、世一がいないことに気がついた。昨夜、世一がパーティに出掛けたことを思い出す。懇意にして貰っているスポンサーの接待との話だった。ぜひカイザー選手も、と声がかかったが、昼間、別のパーティに出席する予定があったため断った。

弦月錄海邊矗立著一棟廢棄房屋，露出紅磚的牆壁，爬滿了青苔且破敗不堪。四處沒有其他的人造設施，僅有灌木林、沙子和海。進到屋內，更能體會到他的破舊。天花板蒙上一層灰色的蜘蛛網，光是踩在地面上就感覺會塌陷出個大坑，失去窗戶的牆只留下空虛的洞，裡頭霉味無法散去、雜草叢生，或許這地方根本不配稱為「房屋」，「廢墟」還比較恰當。

奇怪的是，這地方似乎有被整理過的痕跡，地板被人打掃過，客廳的中央突兀地擺著一張桌子以及兩張椅子，雖然仍有些破敗及鏽蝕的跡象，無法否認的是，它的存在為這鬼地方添了些許生機。

往裡看到的第一扇門是廁所，裡頭潮濕陰暗，污垢和灰塵佈滿了空間，水龍頭斷斷續續地滴著水，代替時鐘計算著時間的流逝。狹小陳舊的浴缸中躺了一個男人，他的散亂的長髮鋪蓋住他的身形，皮膚已失去血色，但胸膛仍然有規律的起伏－－他還活著，不知道還能撐多久便是了。